民家の店・宿

2016年10月14日 (金)

新潟/カフェ 「イエローハウス」

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■ドイツ風デザインの再生民家
 新潟県十日町市の「星峠の棚田」に近い竹たけ所ところ集落にドイツ人の建築デザイナー、カール・ベンクスさんが再生した民家が8軒あります。そのうちの一番大きな民家がカフェ「イエロー
ハウス」。ベンクスさんがイベント会場などに使っていたものを、東京在住の今のオーナーが同世代仲間の交流の場として譲り受け、「都会から訪れる人や地元の人がくつろげる場所にしたい」「民家の内部の素晴らしさを多くの人に見てほしい」と昨年に開店したのです。

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 建物は3階建てで、現地再生です。デザインはドイツ風。外壁は淡い黄色、屋根はドイツ産の鉄平石。内部は吹き抜けで、雪国ならではの太い柱と梁が表れ、重厚な空間が訪れる人に安ら
ぎを与えてくれます。
 竹所は豪雪の山村で、いわゆる限界集落です。ところが、ベンクスさんデザインの再生民家に魅せられて移り住む人が現れて人口が増
え、現在11世帯31人、子どもも生まれ、集落に活気が出てきたと言います。地域活性
化の先進事例です。
■営業は積雪期を除く5~11月の土日
 カフェの営業は、積雪の期間を除く5月から11月までの土日。運営は集落の五十嵐富夫さんが中心となり、スタッフは集落の女性たちが務めています。店は30人ほどが入れる広さです。
 コーヒーなどの飲み物が中心ですが、ケーキのほか、カレー
などの軽食も提供しています。
 周辺の四季折々の自然に浸りながら、ゆっくりと雪国の民家の魅力を楽しんでみてはいかがですか。星峠の棚田もぜひ訪ねてください。

場所 新潟県十日町市竹所5502-2
交通 北越急行ほくほく線まつだい駅から上越方面に車で15分ほど
電話 025-598-2558
メニュー コーヒー500円、ケーキセット800円、 レモンスカッシュ800円、カレー1,000円
営業時間 11:00~16:00
営業日 5月~11月の土・日曜日

(取材:東京都・正会員 清沢和弘)

2014年1月10日 (金)

新潟/賀茂料理「天神屋」

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■心和らぐ部屋で楽しむひととき
新潟県のほぼ中央に位置する加茂市は、古くから北越の小京都と言われています。里山を借景に加茂川沿いにある「天神屋」は、宮大工棟梁だった先々代の妻が、夫の留守を守るため、桑の葉の仲買と鮮魚商を行ったのが始まりです。
 2012年、創業100余年を迎え、店主の希望により外観、内観の1室を古材利用した小屋組あらわしの部屋に改修しました。改修したことにより殺風景だった外観は以前とはまったく変わり、内観は新しいはずなのにどこか懐かしい無垢の温もりを感じる部屋となりました。照明には田んぼで使用した田ゴロを利用し、部屋をより一層雰囲気よくしています。玄関にある赤い橋は改修前からあるもので、先代がお客様の良縁を願い架けたものだそうです。

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■食した人が健やかにそして幸せになれる「賀茂料理」が自慢
 よき水、よき土で育った、ほんの短い時季にしか味わえないさまざまな旬の素材を厳選し、料亭ならではのこだわりの料理を提供しています。昼は喫茶に変身。時には、ミニコンサートなどのイベントも開催します。また、中庭には酒樽を利用した茶室があり、そこで食事もできます。
 北越の小京都へ足を運んだ際には、ぜひ一度寄ってみて
はいかがでしょうか。

場所 新潟県加茂市荻房1-29
交通 JR加茂駅より車で約5分、徒歩約20分
市営バス:秋房入口で下車すぐ
問い合せ 電話:,256-52-8160
料金 昼:1500円〜 夜:5000円〜
営業時間 昼:11:00〜21:30
定休日 火曜日

提供/民家88号(取材:新潟県 正会員 長谷川一良)

2011年4月18日 (月)

新潟県佐渡市/古民家で音楽と陶芸の宿 御宿「花の木」

Photo_17■築160年の古民家に優しい時間が流れる
古民家大好き人間にとって、ぜひとも泊りたい宿の条件を考えると、まず宿の建物が本物(できれば古民家)で美味な料理と酒。清潔で風情があって接客良し。そして料金がリーズナブル。加えて近辺で古民家町など見学できれば言うことなし。こんな宿はめったにあるものではありませんが、今回紹介する御宿「花の木」はまさにそのような宿です。

Photo_19 「花の木」は佐渡ヶ島南部、小木町宿根木近くにあります。宿根木はその昔廻船業で栄えた町で、新潟県下で唯一重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。宿の主屋は島内畑野小倉地区で嘉永期(1848 ~ 1853年)に建てられた古民家を、海と山に囲まれ自然が満喫できる2,000坪の敷地に1996年移築再生。古民家の中に2室と宿坊離れに5室の、優しい時間が流れるなぜかなつかしい感じのする小さなお宿です。

Photo_18■料理と音楽と陶芸の宿
さて待望の食事は、美人の女将さんがつくる地元佐渡産の四季折々の新鮮な海の幸・山の幸をふんだんに盛り込んだ料理と地酒が堪能できます。料理を盛る器は陶芸作家でもあるご亭主の作。また佐渡を本拠とする音楽集団「鼓こ 童どう」が近くにあり、時たま「花の木」でコンサートも開催されます。小木町には温泉もあり、海ではダイビングや釣りなど海のレジャーも体験できる、まことに滋味豊かな宿なのです。

場所新潟県佐渡市宿根木78-1
交通小木港から車で約 8分 両津港から車で約 60分
電話0259-86-2331  http://www.sado-hananoki.com
営業時間チェックイン15:00 チェックアウト10:00
料金1泊2食付9,450円、11,000円、12,600円(税込)の3コース
※小木町温泉券サービス一人客(一室)の場合1,050円プラス
定休日不定休
情報提供『民家』77号 神奈川県・正会員 長谷川和男

2010年11月11日 (木)

新潟・柏崎市/古民家宿「光村屋」

2■芭蕉や良寛が愛した地に建つ古民家宿
宿の前に広がる日本海に夕陽が沈むと、浜の漁民はその日の無事を感謝して、手を合わせる。松尾芭蕉の「荒海や佐渡に横たふ天の川」の名吟はここで詠まれ、良寛さんも行脚の末にこの地に住みつき、多くの書や詩歌を残した。海が夕凪になると海面が鏡のようになり、遠く佐渡島の灯りが映し出される。江戸から明治にかけて文人墨客も往来していた北国街道の海沿いに民宿「光村屋」がある。この建物は江戸時代中期に新潟県柏崎市出雲崎町より移築された。お座敷は、12帖間、8帖間、10帖間が隣合っていて、襖を取ると大広間になる昔の造りだ。総ケヤキ構造の部屋は、どっしりとして築150年の歴史を彷彿させる。祖母の時代から民宿を始め、3代目となる現在のご主人が引き継ぎ、台所、水まわりなどを一新した。

■コシヒカリと新鮮な海の幸を提供
宿泊は別棟を使っているが、この広いお座敷で食事を楽しむことができる。農家を営むご主人は新潟名産コシヒカリを自ら育て、野菜、味噌なども自家製。魚介類は目の前の海で獲れた新鮮さが売りだ。大皿に盛られた地魚の活造りは見事である。出雲崎の良寛さんの史跡巡りの折にでも寄ってみてはいかがだろうか。

■ガイド
場所新潟県柏崎市西山町大崎1693
交通JR信越線柏崎駅よりバス出雲崎行きに乗り、約50分長磯にて下車北陸自動車道西山インターより車で15分
電話0257-47-2046
メニユー(昼)コース2,800円〜、(夜)コース 4,800円〜
 ※すべてコース料理、要予約
営業時間11:00〜20:00
宿泊1泊2食8,500円(1人)要予約
定休日年中無休
情報提供『民家』75号(新潟県・友の会会員宮嶋一彦)