民家の店・宿

2009年11月 4日 (水)

島根・斐川町/蕎麦処「鶴華 波積屋」

Hazumiya

■雑木林やせせらぎの雰囲気も復元して
 文化元年(1804年)築の古民家を移築保存再生した、「出雲そば」の店です。建物は、「そば庄たまき」の敷地の中にあり、木造建築のたくましさ、豊かさ、また木材の穏やかな表情が、心安らぐ落ち着いた雰囲気にしています。周囲には雑木林、せせらぎを復元しており、つい築
じ地松で有名な典型的散居村集落が残るこの地域の景観を守り、住民の誇りを守り、人々の拠り所を保持したいとの店主の気持ちが伝わってきます。 店内には広い土間や囲炉裏があり、柱には太い地松、ケヤキ、ヒノキ等の樹齢200年相当の大木がふんだんに
使われています。黒くいぶ燻されたスケールの大きな木組みは圧巻で、年月を経た味わいを感じさせます。波積屋とは、庄屋を務めていた5代当主・石田初右衛門の屋号です。
■昔ながらの食材にこだわる
 当初、店主は数奇屋造りを構想していましたが、この民家を発見した瞬間に「よう帰ってきたな」と言う家族、両親の声が聞こえたそうです。そこで昔ながらの食事へのこだわりをコンセプトにしました。木桶の生醤油や出雲の地伝酒などを使い、そばもうどんも手打ちにしました。秋田の稲庭うどんと同じで、油を使わずに延ばしてゆく「手延べ文吉うどん」も継承復元しています。割子そばは松江
藩主・松平ふ不 まい昧公が賞賛したといわれ、波積屋では石臼挽きの自家製粉にこだわり、季節によっては岩ノリなどを使っています。また「そば庄たまき」内の別館には、そばづくりを身近で体験できる「そば道場」もあります。

■ガイド
場所島根県簸川郡斐川町沖洲1680(そば庄たまき内
交通出雲空港より車で5分、JR出雲市駅より車で30分
電話0853-72-0770(要予約)http://www.sobasho-tamaki.jp/
メニユー割子そば 630円/十割そば /そばづくし 2,000円/文吉うどん 600円780円
営業時間昼 11:30~20:00
定休日不定休
情報提供『民家』69号 正会員・江角彰宣