民家の店・宿

2010年5月11日 (火)

岩手・西磐井郡/そば処「二足の草鞋 地水庵」

Photo_3

■自ら集めた古材で店を建てた
 店は、国の特別史跡である中尊寺の近くにある。店主は以前、東京でコンピューター関係の仕事をしていて、そば打ちとの二足の草鞋を履いていた。岩手の山間部から自ら古材を集め、1996年(平成 8年)に再生した。木組みは圧巻、大黒柱は栗材のカンナ削りである。床も厚い栗材を使用している。

■ゆったりとした空間で味わう本物のそばの味もうつうじ
 店主は、平泉町の毛越寺の西側に広い畑を持ち、そばを自家栽培している。収穫したそばは、石抜き(混入している小石や異物を除去する)から皮むきまですべて自らが行っている。さらに脱酸素と呼ばれる作業をした後、冷蔵庫で 1年間保管してから石臼で挽いているため、そば本来が持つおいしさを味わうことができる。注文からそばが運ばれてくるまで、民家の持つゆったりとした空間の中で時が流れる。待った時間の分を、そばの味が十分応えてくれる。
 店主は「日本人は古いものを粗末にし過ぎである。建物も食べ物も一緒。モノを大事にしたい」と話す。
 メニューの表紙には「白いのもそば 黒いのもそば 腹は満たせなくとも時を満たすそば屋でアリタイ」とある。

■ガイド
場所岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関1-3
交通中尊寺から4号線沿いに200メートル駅寄り JR東北本線平泉駅から徒歩20分
電話0191-46
メニユー古典ざるそば1,000円(1日10食限定)、 せいろそば900円、野菜の天ぷら800円、 そばぜんざい900円 
営業時間11:00.15:00(そばがなくなり次第閉店)
定休日火・水・祝日
情報提供『民家』72号 友の会会員・相澤征雄