民家の店・宿

2009年7月 1日 (水)

佐賀・鹿島市/そば処「西の蔵」

■ 重伝建地区の酒蔵通りの一角に

鹿島市といえば、全国的に知られているのがガタリンピック。有明海に面し、その泥干潟で運動会を始めたのがそもそものスタート。今では海外からも参加者があり、盛大に行われている。
この町の中央を、長崎街道の一つ、多良海道が通っていて、その肥前浜宿の街並みが昨年重要伝統的建造物群保存地区に指定された。保存地区は二つあり、一方は白壁土蔵の酒蔵通り、もう一方が茅葺き町家の街並みだ。
そば処があるのは酒蔵通りのほうの一角で、酒蔵を改造して店舗にしている。

■全国を食べ歩いて開店に

九州で麺類といえば、うどんかチャンポンを思い浮かべるが、そばの人気はどうだろうか。しかし、この店のそばのうまさは抜群である。地方ではふつう「地場産のそば粉使用」を売り物にしているが、ここは全国区のうまさである。
ご主人は役場勤めをしていたが、そばを作りたくて退職、全国のそばを食べ歩いて研究し、開店にこぎつけたという本格派。味が全国区であるのは当然だ。
そば粉は鹿児島県産から北海道産まで、季節によって産地とその割合を変えて味を調整している。石臼挽きの自家製粉だから、そうした調整ができる。たれはかつお節とうるめで出し汁をとり添加物なし。「食材は可能な限り無農薬、有機栽培のものを」の心意気である。
重伝建地区の蔵を見学した後に、絶品のそばをどうぞ。

場所佐賀県鹿島市浜町中町2751
電話0954-63-1013
交通JR長崎本線肥前浜駅から徒歩5分
メニューもりそば 620円、舟もりそば 1200円、つけとろろそば 800円、地鶏そば 950円
営業時間11:30~14:00
定休日月曜日、火曜日
情報提供『民家』55号 正会員・清沢和弘