民家の店・宿

2009年11月 4日 (水)

宮城・仙台市/絵本と木のおもちゃの店「横田や」

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■明治初期の商家を絵本屋さんに
仙台で絵本屋といえば横田やさんの名前がでるくらい 有名な店であり、市内にはこの店の絵本やおもちゃで 育った人が大勢います。
店は仙台市の北西部、北山にあります。ここは、伊達 氏が仙台城下の鬼門を守るために建てた古刹 群や輪王寺 等有名な寺が多い門前町です。とはいえ、通りにはい まどきの建物が建ち並んでいますが、この店のある一角 だけが昔ながらの町並みを想像させてくれます。仙台は 第二次大戦の空襲でほとんどが焼けてしまい、戦前の建 物が残っているのは珍しく、たいへん貴重な建物でもあ ります。
■「おはなし会」で児童文化を発信 店主の横田重俊さんは、学生時代に絵本の魅力を知 り、絵本と木のおもちゃの店を始めました。祖父の代ま では醸造業を営み、この建物で味噌や醤油を販売してい たそうです。いまも当時の間取りのまま利用していて、 店内には土間部分や二間続きの部屋の黒い柱、梁、欄 間、床の間、神棚等が見えます。
横田さんご夫妻が店を営んで31年にもなります。お客 様に1冊の本を勧めるにも、まず話を聞いてからするとの こと。「絵本を売ることは人と向き合うこと」と考えて います。「おはなし会」や「赤ちゃん広場」などの活動 にも取り組み、仙台における児童文化の発信基地でもあ ります。ぜひ、のぞいてみてください。

■ガイド
場所宮城県仙台市青葉区北山1-4-7
交通JR 仙台駅から車で15分
電話022-273-3788 URL http://www.yokotaya.net
営業時間昼 10:00~19:00
営業日月曜、金曜、土曜、日曜の営業
情報提供『民家』69号 正会員・伊藤秀明

2009年7月 3日 (金)

宮城・登米市/うなぎ割烹「東海亭」

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■ 山形の米蔵を移築して店舗に

「東海亭」は登米(とめ)市登米(とよま)町の北上川畔にあり、1875(明治8)年創業の老舗です。蔵を移築再生して2006年10月に新装開店しました。外観は、漆喰壁の白と杉板張りの黒のコントラストが美しく、どっしりとした構え。5×7.5間の2階建てで、中に入れば、蔵ならではの豊富な木使いです。ケヤキの大黒柱1尺2寸角、3尺間隔に栗材の柱が立ち、天井の梁も迫力があります。歴史と今日の合作とも言うべき仕事振りに感嘆させられます。元は山形県鶴岡市にあった米蔵で、明治の建築。ご主人の「登米の街並みを大切にしたい」という願いで、場所を移して新しい役目を担うことになりました。
2階の客間からは雄大な北上川の風景が眺められます。とりわけ春の河畔の桜は絶景です。


■ 柔らかくふっくらとしておいしい

身の厚いうなぎを白焼きにして蒸し、歴史を重ねた秘伝のタレで香ばしく焼き上げます。柔らかくふっくらとしておいしい。7~10月の期間限定で、北上川の天然うなぎを食べることもできます。(前日までに要予約)

場所宮城県登米市登米町寺池九日町
電話0220-52-2023
交通JR仙台駅から東日本急行高速バス「とよま総合支所行」で1時間35分。
「とよま明治村」下車、徒歩7分
メニューおすすめは「うなぎ2段重ね」2700円、天然うなぎのうな重セット3000円
営業時間11~14時、17~19時
定休日第1、3月曜日(祝日の場合は翌日)
周辺情報登米町は伊達一門の城下町で、明治の一時期、旧水沢県の県庁が置かれていたため、町内には武家屋敷、旧水沢県庁、旧登米警察署など多くの重要文化遺産があり、「みやぎの明治村」と呼ばれています。なかでも旧登米高等尋常小学校校舎(現在、教育資料館)は明治期の擬洋風建築で、和洋がよく調和し、明治の学校建築の特色を残していることで全国的に知られています。
情報提供『民家』58号 正会員・佐藤丈美