埼玉・越谷市/レストラン&ギャラリー「楽の蔵」
■外観から想像できない内部の展開
埼玉県北越谷の住宅街でひときわ目を引く白壁の土蔵。外見は間違いなく「和」だが、入口にはトリコロールがたなびく。そう、ここはフレンチレストランである。
大戸の向こうは、予想しえない異空間が広がる。高い天井、古材の生命感と、それらをさらに引き立てる白を基調としたインテリア。清々しさと安らぎを感じ、オーダーの前から頬がゆるむこと請け合いだ。
■こだわりの素材がたっぷり
料理は地元産の有機野菜をふんだんに使っているのが特徴。訪れた日は、越谷産青大豆や、香り高い花田ゴボウのスープが楽しめた。つぼみ菜という新顔野菜の天ぷらは、さっくりした歯ごたえのあと、優しい甘みが口いっぱいに広がる。あらためて春の訪れを感じ、心が和む。
メインは鹿児島産のイシモチとヒゲダラの甘エビソース添え。素材選びに長崎の漁協へ毎日連絡をとり、空輸で翌日のまないたに上げる徹底ぶり。常連のご婦人が次々に新しい友人を伴って訪れるというのもうなずける。
■あの大作家ゆかりの蔵
2階はギャラリー。絵画展、手芸展のほか、コンサートも開かれ、澄み切った音色と迫力の音響は、聞く側にも演奏する側も好評だ。ウェルカムドリンク付きで音楽を堪能した後、階下でディナーを、という楽しみ方もできる。1880年(明治 13年)築のこの蔵は、かの藤沢周平が寄宿した山形県鶴岡市の邸宅敷地内から移築された。知れば知るほど興味が尽きない店である。
| 場所 | 埼玉県越谷市北越谷2-33-9 |
|---|---|
| 交通 | 東武伊勢崎線北越谷駅より徒歩8分 |
| 電話 | 048-978-8287 |
| メニユー | 昼 :パスタコース1,300円,ランチコース/夜:ディナーコース 3,500円 |
| 営業時間 | (昼)11:30~14:00(ラストオーダー) 〈夜〉18:00~.20:30(ラストオーダー) |
| 定休日 | 水曜日、第3火曜日 |
| 情報提供 | 『民家』72号 正会員・大澤憲吾 |





