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2018年7月 1日 (日)

滋賀/大津町家の宿 「粋世」(いなせ)

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■宿場町大津の町家を宿として再生
 江戸から京の都に上がるひとつ手前、東海道五十三次の最後の宿場町、大津。大津は琵琶湖に面し、物資の水運で栄えた港町でもあり、三み井い寺でらの門前町としての特徴も残っています。その街中に佇む大津町家は2017年4月「大津町家の宿 粋世」という全室5部屋のお宿に蘇りました。
 宿として再生したオーナーは、滋賀県の北東部に位置する米原市で設計事務所を営む世よ 一いちさん。建物の各所に粋なしつらえが施され、お客様への心配りも隅々まで行き渡っています。

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 この大津町家は、米商いをしていた当主が両親と子ども6人の大家族の住まいとして昭和8年に建てました。1階の表に米商いの帳場があり、トオリニワのある中規模の大津町家で、廊下を介して座敷や居室に繋がる間取りには、日本の住宅の近代化を見ることができ、その特徴をそのまま残した宿泊施設に整備されています。

3_2■国内はもちろん海外からも大津を楽しむ拠点に
 私は滋賀県の女性建築士の友人と3人で「晩鐘」の部屋に泊まりました。「晩鐘」は主屋と庭を挟んで建つ離れで、街中にいることを忘れさせてくれます。トオリニワに面したキッチンカウンターでは自を楽しめます。また、翌朝、温かい和朝食をいただきながら、子ども連れで宿泊されているご家族とも会話を楽しめ、旅先気分を味わいました。
 英語が堪能なマネージャーが、フェイスブックやインスタグラムでその時々の話題を日本語と英語でアップ。宿泊客の3割が外国からのお客様で、日本の文化を楽しんでいただけるお抹茶や書道の体験などのサービスも魅力的。5連泊された方もおられたそうで、ゆったり大津を楽しんでいただけるお薦めの宿です。

場所 滋賀県大津市長等三丁目3番33号
アクセス 京阪「三井寺駅」より徒歩3分
JR大津駅より徒歩20分またはタクシーで5分
電話 077-510-0005
料金 1名1泊朝食付き6,500円~
HP https://www.inaseotsu.com
Facebook https://www.facebook.com/inaseotsu/

(取材:滋賀県・正会員 柴山直子)