民家の店・宿

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2013年4月26日 (金)

滋賀/隠れ家レストラン「秀明庵」

1_2■田舎のおばあちゃんち4 に帰った気分で
 伝統的建造物群保存地区に選定されている滋賀県東近江市五個荘金堂地区は、琵琶湖の東、湖東平野のほぼ中央にあり、近江商人発祥の地として知られる。
 この地に接して、レストラン「秀明庵」がある。築160 年、瓦葺の庇をめぐらせた入母屋造りの茅葺きの古民家を再生して、平成14 年9月にレストランとして開業。
 元の姿がまったく見えない「再生レストラン」が多く見られるなかにあって、このレストランはキッチン廻りだけは手を加えたが、各部屋は元のままを客室として使用している。だから「田舎のおばあちゃんち」に帰ってきたような気分を味わえる。

2_3■「和の中の洋」、「古の中の今」を味わう
 さて、田んぼや畑の間の迷路のような小路をたどって店を訪ねてみよう。大戸口の腰高障子を開けると三和土の土間。式台を上がると10畳の広間、その奥の部屋は無国籍な雰囲気がただようテーブル席。広間前の広縁を通って次の間に進むと、そこは庭に面したカップルシート席。広縁を突き当たった元茶室がもっとも古い姿をとどめていて、居心地がよい。赤松や棕櫚の床柱、曲がり木の落し掛け、縦繁障子……、しつらえすべてから、かつての住人の趣味のよさがうかがえる。
3_2 流れるジャズを聞きながら、朱塗りの丸卓の前に座って庭を眺めながら味わうのは「洋魂和才」をテーマにした欧風料理。オーナーとスタッフで考えた「和の中の洋」、「古の中の今」のアイデアに、ひと時のやすらぎがもたらされる。そしてこの建物が「民家再生」の意味を問い直させてくれる。

場所 滋賀県東近江市五個荘川並町713 
交通 JR能登川駅より近江鉄道バス八日市行き「生き活き館」バス停下車、徒歩7分
名神高速竜王ICから30 分、八日市IC から20 分
問い合せ電話: 0748-48-6193(FAX共)
E-mail:shumeian@world.ocn.ne.jp 
料金 昼2,450円~ 夜3,800円~
営業時間 昼11:00~14:30 夜17:00~(夜は完全予約制)
定休日月曜日(祝祭日の場合は営業、翌日火曜日休み)
情報提供『民家』85号 取材・写真 奈良県・友の会会員 南島順子