民家の店・宿

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2011年10月15日 (土)

長野県/旅館「まるも」

1_4■宗悦が褒めた旅館でくつろぐ
 松本市街の中心地、女鳥羽川沿いにある旅館「まるも」は、江戸末期(1868年)の創業で明治21年の大火後に建て替えられ、現在に至っています。設計は松本民芸家具の創立者・池田三四郎氏、完成当時民藝運動の父・柳宗悦氏がそのでき栄えを褒めたということです。
 旅館内に一歩足を踏み入れると、街中の喧騒がウソのように静まり、和風でありながらかどこか洋の香りがするしつらえです。また外国からのお客様も多くお迎えしてきた歴史のせいでしょうか、アットホームな温かさも感じられます。

■旅館併設の喫茶「まるも」で珈琲を味わう
3 近年先代のオーナー・新田貞雄さんが他界され、息子の宏さんが後を継いでおられます。長い南米での生活を経て、二十数年ぶりに松本に戻り旅館経営者となった宏さんは「ここは旅館だけど私が生まれ育った家でもあります。やっと我が家に帰ってきた、という感じでやってます」とおっしゃる。そんな思いが旅館のあちこちから感じられました。今年6月松本を襲った大地震でも大した被害はなく、今までと変わらずお客をお迎えしています。
 旅館に併設された喫茶「まるも」は朝8時開店。ほんのりとしたステンドグラスの明かり、心地よいクラシック音楽、どっしりとした松本民芸家具
が、大人の時間を演出しています。カッコいいマスターがいれてくださったコーヒーは、お店の雰囲気と似て大人の味がしました。

場所長野県松本市中央3-3-10
交通JR松本駅より徒歩25分
電話 0263-32-0115
料金一人 一泊 5,000円(税別)、 朝食付一泊6,000円
情報提供『民家』79号 取材:長野県・友の会会員 内川優子