民家の店・宿

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2009年7月12日 (日)

沖縄・国頭群/コテージ「CANAC(キャナック)」

Canac

■1世紀以上前の赤瓦民家

築百年以上という貴重な木造赤瓦民家を、1992年に 今帰仁 なきじん大工の手によって 安波 あは集落から移築再生した宿。木材は皮付丸太の垂木までできる限り再利用し、瓦はもともとの古瓦を8割使い、残りは古瓦をオーナーご家族で探し回って集められたそうです。
間取りは、 表座 おもてざと呼ばれる4畳半の和室が2部屋、裏座に4畳半と6畳が2部屋あり、ほかにキッチン、バスルーム、トイレがあります。塀で囲まれた庭の一角には屋根付のバーベキューハウスがあります。風呂はゆっくりと入れるジェットバスになっています。

■アマハジでユンタクを

外観を特徴づける「アマハジ(雨端)」と呼ばれる深い軒下空間があります。この深さと高さの関係は季節ごとの太陽高度に適応しているようです。寒い時期にはいい具合に暖かな日差しが差し込み、逆に暑い時分には影を落として壁面と室内への日射量を低減しています。このアマハジ空間はユンタク(おしゃべり)や軽作業などにちょうどよく、内外の緩やかなつながりを生む半屋外空間になっています。開口部が多いため、影の深い外観とは逆に室内は明るく開放的です。
訪れたのは気温と湿気が高く日射の強い日でしたが、建物内に入ると「ス~ッ」と汗が引きました。木の調湿性と程よい換気によるものでしょう。沖縄の気候に適した、昔ながらの家の環境性能をぜひ確かめてほしいと思います。

場所沖縄県国頭郡本部町字渡久地286-8
交通渡久地十字路から徒歩15分
電話/FAX/URL0980-47-2233  http://www.geocities.jp/canac_okinawa_motobu/
宿泊料金1泊(1棟6名まで同料金)
オフシーズン 26,250円、オンシーズン 31,500円、ハイシーズン 36,750円
営業日年中無休(要予約)
情報提供『民家』62号 友の会会員・下地洋平