民家の学校

2009年12月28日 (月)

10期生活動内容

11期生募集要項はこちら

第1回講座「日本の民家」

2009年4月5日(日)  於:自由学園 明日館

 今年も、池袋にある自由学園明日館にて「民家の学校」第10期が始まりました。当日は初春のおだやかな日和のなか、園内のサクラがちょうど満開となり、これから一年間の講義への期待を脹らませてくれました。
 会場となったフランク・ロイド・ライト設計の建物もすばらしく、建物・家の持っている魅力を改めて感じることが出来ました。

講義「日本の民家 風土と造形」
 日本の風土・自然観から民家を考えてみよう、というお話を大沢校長からして頂きました。
 気候・植生が日本人の自然観の形成に関わり、住まい感にも影響を及ぼしていること、建築学・道具学・民俗学といったそれぞれの学問がどのように見てきたかといったことでした。
 古代の絵や東南アジアの民家の写真から、縄文時代の豊かな生活に思いを馳せ、伊勢や出雲の神社建築に民家の造形のカギがあるというお話はとても魅力的で、古民家を大きな歴史と文化の中で考えることが出来、これまでとは違った視点で見られたのではないでしょうか。

WS-1「どんな木知ってる?」
 班ごとに分かれて、各自知っているだけの木の名前を挙げていき、さらにそれをグループ分けして整理し、まとめたものを発表し合いました。
 それぞれの班から様々なまとめ方が挙げられ、建材、家具、観賞用など用途で分けたり、照葉樹、針葉樹などのように樹種で分けているところ、固い木、柔らかい木など木の特性で分けているところも見られ、同じ木でも分け方によって違う表情が見えた気がしました。
 班によってはかなりの数の種類の数の木の名前があげられ、普段の生活の中で様々な種類の木をそれぞれの特徴を巧みに捉えて知らず知らずのうちに利用してきているんだな、ということに気づかされました。

WS-2「グループの木はどれ?」
 木材サンプルが7種類配られ、見た目、匂い、手触り、五感をたよりにその木の名前を当てていくというものでした。
 多くの人は普段木の種類を注意して識別することなどしていないため、同じと思っていた木というものの特徴がこんなにも違うものかと思ったのではないでしょうか、違いは分かっても名前を当てるのはなかなか難しく、建築・家具や林業の専門家のいる班は多くの種類を当てていたようでした。
 木材とここまで真剣に向き合うのはなかなか貴重な体験で、ゲーム的要素もあり、とても楽しい講義でした。

WS-3「民家のここが好き」
 模造紙と付箋、マジックを使って各自「民家のここが好き」という点を出しあい、班ごとに一軒の民家を形にしてまとめて発表しました。
 茅葺きの屋根、囲炉裏、障子、縁側のある家、蔵という日本独特の収納のある家、民家の不便さが良いという班などいろいろな意見が出ました。
 限られた時間の中で、それぞれの民家にたいしての気持ちを言葉にして人に伝え、そして共有していくことは、あらためて自分の考えをまとめることでもあり、ひとに新しく気づかされることもあって、ただ漠然といいなと感じていたことが一歩進んだ感じがし、とても有意義な時間でした。
 様々な意見を交換していく中で、講義が終了する頃には、他人であった班の人達とも打ち解けることが出来、一緒に勉強していく仲間として、これからの一年間の講義を楽しく迎えられそうです。

Hinoki Keyaki