9期生活動内容
第1回講座 「日本の民家」
2008年4月5日(土) 自由学園 明日館
2008年4月5日(土) 自由学園 明日館
第1回講座「日本の民家」
2009年4月5日(日) 於:自由学園 明日館
今年も、池袋にある自由学園明日館にて「民家の学校」第10期が始まりました。当日は初春のおだやかな日和のなか、園内のサクラがちょうど満開となり、これから一年間の講義への期待を脹らませてくれました。
会場となったフランク・ロイド・ライト設計の建物もすばらしく、建物・家の持っている魅力を改めて感じることが出来ました。
講義「日本の民家 風土と造形」
日本の風土・自然観から民家を考えてみよう、というお話を大沢校長からして頂きました。
気候・植生が日本人の自然観の形成に関わり、住まい感にも影響を及ぼしていること、建築学・道具学・民俗学といったそれぞれの学問がどのように見てきたかといったことでした。
古代の絵や東南アジアの民家の写真から、縄文時代の豊かな生活に思いを馳せ、伊勢や出雲の神社建築に民家の造形のカギがあるというお話はとても魅力的で、古民家を大きな歴史と文化の中で考えることが出来、これまでとは違った視点で見られたのではないでしょうか。
WS-1「どんな木知ってる?」
班ごとに分かれて、各自知っているだけの木の名前を挙げていき、さらにそれをグループ分けして整理し、まとめたものを発表し合いました。
それぞれの班から様々なまとめ方が挙げられ、建材、家具、観賞用など用途で分けたり、照葉樹、針葉樹などのように樹種で分けているところ、固い木、柔らかい木など木の特性で分けているところも見られ、同じ木でも分け方によって違う表情が見えた気がしました。
班によってはかなりの数の種類の数の木の名前があげられ、普段の生活の中で様々な種類の木をそれぞれの特徴を巧みに捉えて知らず知らずのうちに利用してきているんだな、ということに気づかされました。
WS-2「グループの木はどれ?」
木材サンプルが7種類配られ、見た目、匂い、手触り、五感をたよりにその木の名前を当てていくというものでした。
多くの人は普段木の種類を注意して識別することなどしていないため、同じと思っていた木というものの特徴がこんなにも違うものかと思ったのではないでしょうか、違いは分かっても名前を当てるのはなかなか難しく、建築・家具や林業の専門家のいる班は多くの種類を当てていたようでした。
木材とここまで真剣に向き合うのはなかなか貴重な体験で、ゲーム的要素もあり、とても楽しい講義でした。
WS-3「民家のここが好き」
模造紙と付箋、マジックを使って各自「民家のここが好き」という点を出しあい、班ごとに一軒の民家を形にしてまとめて発表しました。
茅葺きの屋根、囲炉裏、障子、縁側のある家、蔵という日本独特の収納のある家、民家の不便さが良いという班などいろいろな意見が出ました。
限られた時間の中で、それぞれの民家にたいしての気持ちを言葉にして人に伝え、そして共有していくことは、あらためて自分の考えをまとめることでもあり、ひとに新しく気づかされることもあって、ただ漠然といいなと感じていたことが一歩進んだ感じがし、とても有意義な時間でした。
様々な意見を交換していく中で、講義が終了する頃には、他人であった班の人達とも打ち解けることが出来、一緒に勉強していく仲間として、これからの一年間の講義を楽しく迎えられそうです。
はるか縄文時代。先人たちは木をゆわき、草を葺いて、「住まい」を手に入れました。
爾来、自然の恵みを巧みに組み合わせつつ、数えきれぬほどの住まい手と造り手の生き様を通して、民家は営み継がれてきました。
民家はまさに、日本人の暮らしの原点。そんな民家に、触れた様子を紹介いたします。
「民家の学校」は、経験豊かな講師陣を招いた講義を通して、また生活体験・大工仕事・森林作業等のワークショップを通して、生身の民家を肌で感じる「体感学校」です。
また、全国の各地区では、同様の連続講座「民家塾」などが開催され、独自の特徴ある内容で進めています。地区の活動をご覧ください。
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第1 回 「民家の原点~入学式」 4/3(土) 於 自由学園明日館(東京都豊島区)
「火」と「木」をキーワードに、民家の原点を探ります。フランク・ロイド・ライト設計の重要文化財・自由学園明日館を舞台に、第一線で研究・活躍されている方々を講師に招き、ワークショップを交えて、住まう文化のルーツに迫っていきます。

(左)フランク・ロイド・ライトの名作、自由学園明日館での開校式
(右)古代発火法研究家の岩城先生に石器時代の火起こしを教えてもらいました

(左)この木何の木? (右)民家のどこが好き?みなさんに発表してもらいました
第2 回 「民家を探る~民家調査ワークショップ」 5/9(日) 於 東京近郊民家
都内近郊の民家をフィールド調査します。造り手の心意気、住まい手の生活史、民家にはいろんな人の思いが、匂いとして沁みついています。調査をしながら民家のディテールと対峙し、その匂いをかぎとります。
今回おじゃましたのは川口の西野邸、屋敷構えも素敵です
(左)持ち主の西野様からお話を伺いました (右)調査をするのは母屋です
調査開始、みんな真剣
最後に調査結果と再生プランを発表しました。
第3 回 「民家を守る~民家再生ワークショップ」 6/5(土)~ 6/6(日) 於 甲州 塩山(山梨県甲州市)
甲州塩山の再生現場を訪ね、民家が今まさに息を吹き返さんとする瞬間に立ち合います。また再生作業を実体験することで、民家の息吹を肌で感じ、再生の楽しさを味わいます。
今回の再生現場は、切妻・突出屋根の甲州民家の家並みが残る上條集落です

内壁の左官作業を経験しました
(左)私たちの塗った壁、どうですか? (右)手道具を大切にする雨宮大工、チョウナ、ハツリを実演してくれました

(左)前挽大鋸に挑戦中 (右)みなさん、おつかれさまでした
第4 回 「民家を観る~家並み保存の試みと観察ワークショップ」 7/4(日) 於 東京近郊
伝統的な景観を保存しようとする草の根運動が、全国各地に広がっています。地元の方のお話を伺いながら、民家を守る意義を考えます。また町並みを観察しながら、連なりとして残る民家の楽しさを味わいます。
(左)町角で見つけたレトロなおふろやさん (右)創業天明年間の味噌蔵「油伝」さんで味噌田楽を堪能

(左)油伝さんの離れで、町並み保存の取り組みを学びました (右)登録文化財のお店の前で集合写真
第5 回 「民家に住まう~生活体感ワークショップ」 9/18(土)~ 9/20(祝) 於 信州 大平宿(長野県飯田市)
木曽山中の大平宿は、貴重な民家群を残して、昭和46 年に強制離村となってしまいました。電気もガスもないこの村で3 日間、かつての民家生活を実体験します。日常とは隔絶された環境で、火打ち石から火を錐り起こし、カマドで飯を炊き、イロリに火を灯し、民家の生き様を体感します。
第6 回 「民家と木~伝統大工ワークショップ」 10/10(日) 於 和田工芸(埼玉県久喜市)
日本の民家は、木を読んで組み上げる、高度な大工技術に支えられています。現役大工の指導の下、金物に頼らない伝統工法の技を、ワークショップを通して学びます。
第7 回 「民家と森~森林体感ワークショップ」 11/6(土)~ 11/7(日) 於 遠州 天竜の森(浜松市天竜区)
民家に使われる木材は、森で育まれてきました。森に暮らす林業の担い手たちを訪ね、その営みを学びます。また森の仕事を実体験し、生きた立木のオーラと直に対話します。
第8 回 「民家の明日~修了式」 12/5(日) 於 都内再生民家(未定)・自由学園明日館
民家の火を後世に伝えていくために、今何ができるのか。民家再生を成し遂げた先輩方や文化保存の活動家たちを講師に招いて、民家の未来を語り合います。修了式は、入学式と同じく、自由学園明日館で行います。