イベント報告

イベントやセミナーに参加したJMRA会員の投稿コーナーです。

2017年10月16日 (月)

福岡 /〈九州民家塾〉 再生蔵見学会 in 志免 ~江戸時代の技術と最新技術の融合~

7月30日㈰ 九州・沖縄地区運営委員会
福岡県糟屋郡
参加:36名

Photo_8

 豪雪地帯福井県美山町から土蔵を移築し、遠赤外線を使って温度をコントロールする「光冷暖システムの技術」を取り入れた民家再生のモデルルームを見学しました。もともとの建物は江戸時代末 期から180年経ており、豪雪の重み耐えるようにケヤキの大梁と柱や他の部材は湿気に強いクリの木が使われているそうです。室内に入ると光冷暖漆喰と石川産の漆で、クリの古材が妙にマッチした落ち着ける空間でした。
 先人の知恵と地球環境にやさしい最新技術を生かした民家再生について学ぶことができました。 ( 三浦伸雄)

東 京/<民家の学校>民家と木

6月11日㈰
東京都八王子市
参加:24名

Photo_2

 伝統構法の建物を手掛けられている小野田棟梁の作業場で、伝統構法とは何か、大工の仕事や道具とはどういうものかをお話しいただき、その後、各班で継ぎ手を制作しました。夢中になって頭と手を動かし、木と向き合うことで、手仕事で建物をつくるということを、身を以て体験することができました。最後は破壊実験で継ぎ手の強さ比べを行い、プレカット材との違いや、棟梁による追掛け大栓継ぎの強さも実感できました。現代に伝統構法を守る意義、そして私たちに何ができるのかを 考えるきっかけとなりました。(山下由佳)

2017年10月 1日 (日)

東京 /結の家(岳陽洞) 古民家でサマー・ミニコンサート

7月30日㈰ むさし民家の会

東京都府中市

参加:4名


Photo_9



 古民家「結の家」で、むさし民家の会によるミ二・コンサートが開催され、明治・大正時代に民衆に広まった「演歌」のルーツの解説とギター演奏がありました(長尾敏博氏)。それとケーナの童謡・歌謡曲も演奏されました(久保田真理子氏)。ここでいう「演歌」とは、明治時代の民権運動が起源で、街頭で
演説に節をつけ歌われ、その後、庶民側に立って風刺・史実の伝承として歌われたようです。また「新編武蔵国歴史風土記」が参加者に配布され意義あるイべントでした。 (浮貝高敏)

東 京 /限界耐力構造計算講座

6月17日㈯、24日㈯ 民家再生技術部会
東京都新宿区
参加:30名

Photo_7

 伝統工法を用いた古民家の構造計算法として最も適していると言われる限界耐力計算について、伝統工法の耐震補強に使われる仕口ダンパーのメーカー「アンデン東京」の水津氏を講師に迎えて、1回目に計算法の解説、2回目は計算ソフトの入力方法についてお話しいただきました。
 構造設計者でも難しいとされる限界耐力計算の実際ということで、高度な専門的内容ではありましたが、民家再生の設計をする上では有意義な講座でした。
 終了後の懇親会、水津氏によるなめくじの話題で盛り上がった話は、またの機会に。 ( 相子芳也)

東 京/ 民家再生現場見学̶連続講座

6月10日㈯ 民家再生技術部会
東京都葛飾区
参加:25名

Photo_6

 昭和3年に建てられた米保存と農機具の納屋を兼ねた木造2階建ての蔵を、住居として改修された現場を見学させてもらった。2階寝室の両側に吹き抜けを作るなど空間構成も面白く、風通し抜群で心地良い。見学会では、依頼主が想いや工夫を語られた。暖炉の吸気口を床下に取ったり、配管を竹でカバーし たりと自ら伝統的な建物にふさわしいアイデアを出されたそうだ。細かい要望に応えた設計者の度重なる見直しや検討、施工者の古材調達から伝統的な構法での納め方。まさに三者が志を一緒に取り組んだ成功例であった。
( 柿本美樹枝)

山梨 /春爛漫の八ヶ岳南麓 再生民家のゲストハウスに泊まる

5月13日㈯〜14日㈰
山梨県北杜市 民家まちづくり部会
参加:13名

Photo_5

 ゲストハウス「町屋亭」のオーナーである稲岡さんご夫妻は、横浜から7年前に大泉町に移住されて本格的に農業に従事。2年前に谷戸の町屋という集落の築100年の古民家に出会い、農家民宿兼ギャラリーを着案、自らも建物の改修を行い、昨年度より開業されました。この再生工事を請け負った虹梁建設の高桐定雄さん(JMRA 登録事業者)から、八ヶ岳南麓地域の歴史や伝統的民家の特徴、また現地再生工事の経過の様子などを詳しく説明していただきました。ゲストハウスの提案をされたのは仲介役のふるさと情報館の佐藤彰啓さん(JMRA 正会員)で、宿泊施設としてのノウハウを伝授されたそうです。 ( イングラム和子)

東京 /〈民家の学校オープンスクール〉 火おこし講座

7月2日㈰
東京都東久留米市
参加:22名

Photo_4

 炎天下の暑さを和らげる豊かな緑の下で実施された本講座は、参加者一同が汗だくになりながら火おこしに挑戦し続けました。講師の岩城先生の火おこし愛が伝わる講話と実演を経て、もう「火をおこすしかない」という気持ちで臨みましたが、火おこしの世界は甘くありません。同日実施された検定試験で、私は4級不合格という結果でした。  それはさておき、古代発火法という太古から続いてきた生活の一部に触れることで、まさに人間とし ての営みを感じることができ、汗もどこか爽やかで、大変実り多い講座でした。 (清水正之介)

長 野 /〈民家の学校〉 民家に住まう

7月15日㈯〜17日㈪
長野県飯田市大平宿
参加:35名

Photo_3

疑似家族誕生@大平宿~そして、その先へ
 いろりの里 大平宿での合宿は、新しい家族誕生の場でもありました。受講生から一家となった8名全員が役割意識をもち、発言し、行動し、家族の結束を高めた合宿。そこでは、各人各様の役割がつながりを強め、家族のカタチが生まれました。電気・ガスのない原始の生活の中で、苦労して起こした火は、家が息づき、命を復活する最初の行事でもあります。
 火の力、家の役割、人の輪……何か今まで忘れていた大事なものを思い出す旅でもありました。 (森本陽子)

2017年7月 1日 (土)

群馬 /空き家活用 民泊田舎暮らし 物件見学・民泊新法説明相談会

4月22日㈯ 民家再生推進委員会
群馬県安中市
参加:9名

Photo_6 八重桜が咲く中、安中市内の物件見学と民泊新法の説明相談会が開催されました。説明相談会は、民家を現地再生して民泊を運営しているサイモン・ブラウニング邸で行われました。民泊の需要や可能性についての講義や、ブラウニングさんから民泊の経験談があり、充実した内容でした。  安中市は蚕農家が多く、峠の宿場町でもあっことから、昔は経済循環の豊かな町で、現在残る多くの建物のはその頃から時間が止まっているかのようにも見受けられます。住宅宿泊事業法(民泊新法)はこのような町に眠る民家を再活用するに適した方法に思えます。 ( 新井和勝)

東京 /クラウドファンディング入門講座

4月15日㈯ 民家活用部会
東京都杉並区
参加:25名

Photo_5 西荻窪駅から会場までの道のりは、杉並たてもの応援団の田村公一さんの解説で、歴史的建造物を眺めながら散策を楽しみました。会場となった昭和8年築「一欅庵(いっきょあん)」は、数寄屋建築の要素を多く採用しつつ玄関脇にマントルピースを備えた応接間が付属する、和風主体の和洋折衷住宅です。「クラウドファンディング入門講座」講師の北山憲太郎さんには、語源から、しくみ、各プレイヤーの違い、実践方法まで詳しく教えていただきました。今後のJMRAプロジェクトにも活かせる有意義な講座でした。 (瀬口世津子)

高知 /〈日本建築研鑽会〉 重文民家修復現場見学と民家再生による町おこし

3月4日㈯〜5日㈰ 民家再生推進委員会
高知県香美市、佐川町
参加:11名

Photo_4 研鑽会が、地元高知で行われるということで、大学4年の娘を誘って参加しました。去年のイベントでお会いした方にも再会できて、うれしかったです。赤岡町の赤レンガ商家と、香美市山北の重要文化財安岡家住宅の保存、修理について、それぞれ詳しい話をうかがいました。「建物の再生」だけでなく「再び生かす」ことへの難しさを感じました。懇親会では、楽しいおしゃべりと、たっぷりのお酒をいただきました。  翌日のオプショナルツアーでは、佐川町へ。酒蔵の町並みや、重要文化財竹村家の見学など、風情を楽しむ散策でした。改めて高知の文化や歴史に触れる楽しい2日間でした。 ( 竹内丈子)

山梨/ 〈民家の学校〉 民家を生かす

5月13日㈯〜14日㈰
山梨県笛吹市、甲州市
参加:30名

Photo_3 民家再生の原点を探る初の合宿講座。初日は笛吹市芦川集落と甲州市上条集落を訪問。住民の方々のお話を伺い、集落を散策し集落間の違いの原因を考えてみました。2日目はまず現地再生の甲州民家を訪問し、住み手から再生の現実を教えていただきました。午後は大工手道具の技を今に伝える雨宮棟梁の講話と実演に加え、私ちも原始的な手道具を体験しました。  家作りの原点を生活、道具から解き、人間の原点まで世界観を広げ、脳を刺激する大変濃厚な2日間となりました。(楊せい)

東京/〈民家の学校〉 民家の原点

4月2日㈰
東京都豊島区 自由学園明日館
参加:29名

Photo_2

 「民家の学校」18期が始まりました。班ごとの自己紹介から始まり、「それぞ れの民家とは?」を共有しました。  講師は16期修了生で伝統構法建築を実践されている建築士の赤川真理さんでした。民家の「歴史」から「かたち」まで専門的な内容をわかりやすくご説明いただき、今後のよい基礎ができました。  校長の真摯なお話や仲間と民家について共有することで視野が広がり、みんなで学ぶ面白さを改めて感じた1日でした。 (曽我映理子)

2017年4月 1日 (土)

奈良 /近畿地区全体集会と 御 所 まちなみ散策

2月25日㈯ 近畿地区運営委員会
奈良県御所市
参加:イベントA14名、イベントB16名

Photo_7

 御所のまちなみを案内していただいた不動産経営者のTさんは、建物や土地の売買だけでなく、まちづくりに率先して動いておられ、歴史や建物のことも話してくださいました。  御所の東にある柏原という村は瓦産業の盛んな所で、瓦にある屋号の刻印を探しながらの散策も楽しかったです。まちの入口には高札場という木札が掲げられており、おもてなしの志や火事のことなども書かれ、町をみんなで大切にされていると感じました。立派なお屋敷が盛り沢山の見学会でした。またゆっく りと訪れたいと思います。桜の時期もきれいだろうなぁ……。 (信井接子)

千葉/ 古民家改修完成 お披露目見学会

1月22日㈰ 国際交流部会
千葉県長生郡長南町
参加:28名

Photo_6

 房総半島の付け根、東京湾と太平洋のほぼ中央にある高橋邸は、まず昭和の増築部分を直して住み、初めからやり方は決めず少しずつ作りあげるユニークな手法で、レストラン兼多目的空間の民家に再生させた。家の四周に溝を掘り割れ瓦・ヤクルト瓶を埋めて水はけを改良。炭もまく。造園の発想で建物を優しく守る。ベタ基礎にせず独立基礎を作り直し、土間は三和土、壁は土壁。まさに呼吸する家だ。今後、長屋門再生の着手にも意欲をみせる。自分は長く生き続ける建物の一時期に関わるだけ。「サグラダ高橋家ですかね」と笑う高橋さんの謙虚な姿に心うたれた。 (藤原和行)

東京 /注連飾りを稲の藁から作ろう

12月17日㈯ 文化企画部会
東京都目黒区
参加:21名

Photo_5

祐天寺駅近くの平塚幼稚園をお借りして行う年末恒例の注連飾り作り。風なく晴れて屋外作業に最適の日和でした。園庭の中央にのびのびと見事な枝を張った樹齢100年以上のクスノキの大木の下にシートを敷いて作業。
 参加者のほとんどは注連飾りを作ったことがなく、講師の相子芳也さん(JMRA会員)が丁寧に作り方の説明をしました。藁うち道具の砧(きぬた)などの道具は園で拝借。藁は園児たちが栽培したコメの藁を譲っていただきました。四苦八苦しながら作るかと思っていましたが、あに図らんや、みなさん淡々と作業して、でき栄えが結構素敵でした。皆さん満足しているようでした。 ( 新居誠之)

埼玉 /民家再生現場見学

12月11日㈰ 民家再生技術部会
埼玉県蓮田市
参加:9名

Photo_4

明治19年に建てられた民家の再生工事がついに完成し、見学会が行われました。瓦屋根の風情ある門をくぐると、目の前に土蔵と真新しい下見板張りの主屋が現れます。幾度かの増改築がなされている主屋は、今回の工事では単に快適性を追求するのではなく、先祖から続く歴史を極力残し活用することにこ だわっています。限界耐力計算による伝統構法の軸組の保全、階段や竿縁天井、欄間や丸太梁など、丁寧に大切に再生されていました。
 帰り道、裏通りへと回り、畑越しに「民家」を望むと100年以上前から変わらぬ風景がそこにありました。 (田中寛人)

福岡 /熊本地震を経て、みんなで考えよう! これからの民家再生

12月10日㈯
九州沖縄地区 福岡県福岡市博多区
参加:27名

Photo_2

 前半は、熊本県立大学環境共生学部教授の北原昭男先生より「熊本地震を受けて〜木造住宅の被害状況と対策について〜」の講演。後半は、宮本繁雄さん(JMRA会員)、被災地熊本から田口太さん、コーディネーターの古川亮さん(JMRA会員)が交わり座談会。4者は震災前から顔を合わせる機会の多い仲ということで、いい意味でとても緩い、ざっくばらんな雰囲気。会場からの質問に応える形式で、土壁の補強の有効なやり方は?軟弱地盤はどうしたらいいか?など、かなり実情を垣間見られる興味深い話ばかり。まだ続きが聞きたい座談会でした。 ( 月成かや)

東京 / 〈民家の学校〉 修了式

12月4日㈰
東京都豊島区 自由学園明日館
参加:38名

Photo

1年の早さに驚きながら、自由学園明日館で迎えた最終講座と修了式。
最終講座では、15期の野崎林太郎さん、13期の曽我部広和さん、うららさんご夫妻、徳島神山塾に携わっている穴井裕介さんをお迎えし、セッション形式で三人三様の民家との関わりをお話しいただきました。
そのあとは、みんなの「やりたいこと」ワークショップ。みんなの想いの点を線 にしようという試みです。
最後までスタッフと受講生が和気あいあいとした楽しい講座で、17期の学校は幕を閉じました。 ( 古山敦子)

2016年12月 1日 (木)

千葉 /民家再生現場見学会

12月1日㈭ 民家再生技術部会
千葉県千葉市緑区
参加:18名

Photo_9 築143年、50坪の大屋根構造の民家再生現場で、ほぼ完成見学会でした。同敷地には現在でも長屋門が建つ上層農家です。設計は西本建築事務所・施工は保川建設(ともにJMRA会員)で、主に設計者からの説明がありました。本体は曳家をしたうえで地盤の柱状改良をし、べた基礎を打ち、躯体を戻すという理 想的な民家再生でした。間仕切位置を変え、床書院を移設するなど、随所に高い技術力を感じさせる仕上げになっていました。鉄板瓦カバーの茅葺屋根は撤去して和小屋組を残して和瓦2段葺き、外壁は漆喰塗で雨がかりは下見板張りとコントラストの美しい建物となっていました。 (上田 穣)