イベント報告

イベントやセミナーに参加したJMRA会員の投稿コーナーです。

2017年1月17日 (火)

千葉 /民家再生現場見学会

12月1日㈭ 民家再生技術部会
千葉県千葉市緑区
参加:18名

Photo_9 築143年、50坪の大屋根構造の民家再生現場で、ほぼ完成見学会でした。同敷地には現在でも長屋門が建つ上層農家です。設計は西本建築事務所・施工は保川建設(ともにJMRA会員)で、主に設計者からの説明がありました。本体は曳家をしたうえで地盤の柱状改良をし、べた基礎を打ち、躯体を戻すという理 想的な民家再生でした。間仕切位置を変え、床書院を移設するなど、随所に高い技術力を感じさせる仕上げになっていました。鉄板瓦カバーの茅葺屋根は撤去して和小屋組を残して和瓦2段葺き、外壁は漆喰塗で雨がかりは下見板張りとコントラストの美しい建物となっていました。 (上田 穣)

2017年1月 1日 (日)

群馬/ 安中市 空き家活用 現地再生用物件見学会

11月26日㈯ 民家再生推進委員会
群馬県安中市
参加:12名

Photo_8 安中市にある古民家を巡るツアーに参加しました。残存する伝統的な養蚕民家は、切妻屋根で、いわゆる「いぶし飼い」(蚕室内に火を起こして煙で充満させる)のための排煙機能をもつ突出部があり、前面ファサードは連続した精巧な木造の建具が特徴の建物でした。  ツアー最後には、養蚕民家を活用し、自らのライフスタイルに順応させた暮らしを実践されている方を訪問。今後の空き家問題や生活の仕方の可能性を見直す、よい機会を得られました。  初参加でしたが、親切な皆さまに恵まれ、有意義な一日を過ごせたことに感謝しております。 (岩田慧一)

滋賀/五個荘金堂地区と 近江商人屋敷見学

10月16日㈰ 近畿地区運営委員会
滋賀県東近江市
参加:12名

Photo_7 晴天にも恵まれ、水路や舟板塀、土蔵、白壁、カワト(川面に通じる階段)のある五個荘金堂の町並みを興味深く見学する ことができました。五個荘商人の本宅では、内部の空間と共に座敷から見える庭がとても映えていました。細部の設えからも近江商人の思想と生活を垣間見ることができました。また、近江商人の旧家を再生したMさん宅をご厚意で見学させていただきました。積極的に説明してくださるMさんのお言葉と姿勢に、住まいと生活に対する愛着と楽しさを感じました。民家再生や民家での生活を楽しみながら行うおおらかな姿勢は、とても大切だと思います。 ( 山本光良)

佐賀/ 酒井田柿右衛門邸 見学会

10月10日(月・祝) 九州沖縄地区運営委員会
佐賀県西松浦郡有田町
参加:64名

Photo_6 有田焼の窯元、酒井田柿右衛門邸の主屋(築250年)の修復工事が完成し、見学会が行われた。修復を担当した夢木香の松尾進さん(JMRA会員)による説明があった。湿気を防ぐため一部布基礎としたが、大部分は元の石場立て。柱の根継ぎは伝統工法を用い、金物は一切使用していない。建物の半分は元の姿 に修復、倉庫として使われていた半分は住空間として再生。「建具は特殊なサイズが必要だったが、たまたま別のお宅で不要になった建具がぴたりと収まり、これも縁というものかと感じた」という松尾さんの話が印象的だった。( 虎渓久良)

神奈川 /〈民家の学校 オープンスクール〉 川崎市立日本民家園見学

9月25日㈰
神奈川県川崎市
参加:35名

Photo_5 リピーターがいるという噂の日本民家園見学に、やっと参加してきました。今回は17〜18世紀に建てられた家を中心に見学。安田徹也さんによる解説は、その家の細かな特徴や移築時の背景、家園が設立されるに至った経緯など、なかなかマニアックで興味深い説明ばかり。ファンがいるということに大いに納 得する内容でした。農村歌舞伎の舞台や奈落も見学。気持ちのいい縁側での記念撮影。囲炉裏に火の灯る古民家を堪能できました。1回では周りきれないことを実感し、また訪れようと思う講座でした。 (飯澤仁美)

埼玉 /〈民家の学校〉 民家と地域

11月6日㈰
埼玉県秩父市大滝
参加:35名

Photo_4 訪れたのは秩父地方最奥の山里にある栃本地区。地元の方々から一人ひとりに手作りのお手玉の贈り物。色とりどりの絵柄に懐かしさと温かみを感じました。急斜面を登りついた栃本会館では農業・狩猟・炭焼きなど山里の暮らしや歴史のお話、地域おこし協力隊を経て昨年空き古民家に移住された方の体験談、急斜面を開墾しブドウ栽培をはじめたグループの活動報告、などを通じて地域への思いをうかがいました。昼食の熊汁とつきたての栃餅がおいしく、山の恵みとおもてなしの心に感謝。秋晴れの空のもと往還道をたどり山々の紅葉を愛で、移住後の古民家やブドウ畑も見学させていただくなど、充実した1日となりました。( 茂木一成)

東京/〈民家の学校〉 民家に関わる

10月10日(月・祝)
東京都西多摩郡檜原村
参加:35名

Photo_3 東京の秘境ともいうべき檜ひの原はら村湯ゆ久く保ぼ集落で、民家再生の現場に関わる体験講座が開催されました。この集落の「カシャクボの家」では、ワークショップ形式で、主に地元の材料を使いつつ、 いろいろな人が関わり民家の再生を行っています。今回は、土壁の材料となる土を素足で捏ね、バイオトイレの荒壁塗りを行いました。また、イノシシに掘られた床下地盤の土埋めでは周辺の土を運び、即席のたこで土固めを行い、さらに、地元の方に昔ながらの縄結いの指導を受けるなど、民家にいろいろな人が関わり、一歩一歩再生していくという貴重な体験になりました。 (窪田敏行)

静岡 /〈民家の学校〉 民家と森

9月18日㈰〜19日(月・祝)
静岡県浜松市天竜区
参加:36名

Photo_2 民家を構成する木材がどうやって生まれるのか。今回は、林業について学ぶ17期生最後の合宿講座です。初日はあいにくの雨模様で、伐採体験は中止となりましたが、水窪祭りの見学に始まり、月齢伐採や葉枯らし天然乾燥の最高品質木材を供給する榊原さんにお話をうかがうことができました。2日目は、天 竜区の山主である守屋さんを訪ね、山と共に生きることについて学び、天然乾燥材の製材所であるTSドライで、丸太から柱や板材になるまでの工程を見学させていただきました。受講生は林業の現状や未来への可能性に触れることができたのではないでしょうか。( 長谷川雄生)

2016年9月10日 (土)

東京 /能を知る 能舞台体験と装束着付け実演

9月10日㈯ 文化企画部会
東京都中野区
参加:29名

Photo_14 私は日本の伝統と建築にとても興味があり、参加しました。参加者は女性が多く、男性は私ともう1人でした。
 講師の先生より、もともと男性のみに許され、女性が携われなかったという能楽の話を聞き驚きました。実際に登壇することが許された能舞台は歌舞伎などに比べてとてもシンプルな構造でした。その後、とても丁寧に時間をかけてきれいな能装束を身に纏う様子を見ました。私はもっと若い世代の人たちが この貴重な伝統に興味をもってほしいと願っています。 (ドビー・チョン)

2016年9月 3日 (土)

栃木/ 大正・昭和初期の路地裏と 再生民家の現場見学

9月3日㈯ 民家まちづくり部会
栃木県足利市
参加:15名

Photo_13 「あしかが まちなか探検隊」柏瀬さんの案内で、足利の路地裏と民家を巡りました。最初に訪れた旧岡崎邸では趣ある玄関で映画の撮影中。庭には立派な赤松。この家は賃借可能だとか。続いて昭和レトロな路地裏を往くと、お茶漬け屋跡や狭い路地の先にあるお好み焼屋などなど。柏瀬さんのディープな情報に興味津々。さらに石畳通りで明治期の民家の再生現場を見学。工事中を見る貴重な体験でした。最後は旧小林邸で昼食弁当。
 路地と民家が切り離せないものと再認識した「探検」でした。 ( 岩本泰史)

2016年8月 6日 (土)

埼玉 /連続講座 民家再生現場見学会2

8月6日㈯ 民家再生技術部会 埼玉県蓮田市 参加:18名

Photo_11 築130年の木造2階建て民家の現地再生現場を見学。木工事中で床下や屋根裏の骨組みも見ることができました。使用可能な土壁・小壁をなるべく活かし、筋交や金物によらず貫・仕口ダンパーなどにより耐震補強をすること、基礎工事や地盤改良を行わず現況の石場建て基礎とし床下に防湿コンクリートを打つことなど、設計の西本成志さん(JMRA会員)から再生の特徴について説明がありました。その後、希望者のみ近所の江戸末期に建てられた民家を利用した、古民家カフェ「紡ぎの家 大島」の見学と茶会を行いました。 ( 佐久間豊)

2016年7月30日 (土)

群馬/ 田舎暮らし見学会  安中市

7月30日㈯ 民家再生推進委員会
群馬県安中市
参加:9名

Photo_12安中は素晴らしく、大好きな場所を観じて(観て感じる)もらいたいという思いの伝わる田舎暮らし見学会でした。坂本宿は中山道の宿場町です。実際にお住まいの歴史深い民家や、廃校となった木造校舎を見学。お昼は「おっきりこみうどん」を食べ、アプトの道をハイキング。
 空き家も多くなり、この現状をどうかしなければと、市の方との座談会では意見交換にも話が咲きました。日本本来の素晴らしさが衰退することはとてももったいないこと。意外と都心に近いこと。まだまだ安中市の宝物発見に興味が湧きました。夜は素晴らしい秘湯霧積温泉に泊まりました。 ( 笹岡鈴代)

2016年7月27日 (水)

東京 /金継ぎ入門

7月13日㈬、27日㈬ 文化企画部会
東京都世田谷区
参加:10名

Photo_7 金継ぎのイベントは、ちょうど幼稚の娘の茶碗が欠けて間もない頃に行われました。他に小皿や湯飲みも持参しました。「徳の蔵」の落ち着いた空間の中で、講師の方の説明に耳を傾けました。  1回目は、欠けをパテで埋めたり、ニュウ(ひび)に薄めた漆を流し込んだりといった準備をしました。2週間の乾燥期間をおいて、2回目に金を蒔くところまで体験しました。
 こんなに手作業に没頭したのは、中学校の工作以来かも。器が再生するとともに、十数年ぶりの感覚がいい副産物となりました。 (村上研志)

2016年7月24日 (日)

滋賀 /日野のまちなみと町家見学

7月24日㈰ 近畿地区運営委員会
滋賀県蒲生郡日野町
参加:13名

Photo_9 日野町在住のモーアさん(JMRA会員)による案内は、まちに対する愛情が伝わり、とても分かりやすいものでした。近江日野商人館や、古い町家を改装したモーアさんの自邸も見学しました。そこでは、改修の話や住まい方の工夫など興味深く聞かせていただきました。そして、築150年になる邸宅を改修したふるさと館で、地元素材を使った伝統料理をいただきました。日野まちなみ保存会による、べんがらを塗り直すことによる町おこしは、町に統一感をもたらしており、居心地のよい雰囲気を感じました。
 これからのますますの活動が、とても楽しみです。 (清水正勝)

2016年7月18日 (月)

長野 /〈民家の学校〉 民家に住まう

7月16日㈯〜18日㈪
長野県飯田市大平宿
参加者:48名

Photo_4 長野県大平宿で2泊3日の合宿講座が行われました。
 時守の拍子木の音が刻を告げます。「火起こし」「薪割り」のワークショップが行われ、各家の竈に火が灯ります。郷土料理の五平餅を作り、元住人の方々を交え囲炉裏を囲み楽しい団らんの時間を送りました。また、「障子張替え」のワークショップを通し大平宿保存活動のお手伝いもしました。
 穏やかな時の流れの中、古民家に笑いが溢れます。都会では味わうことのできない生活を満喫できたことと思います。( 渡久地朝夫)

2016年7月 3日 (日)

東京 /〈民家の学校 オープンスクール〉 民家de 火おこし ~古代発火法に挑戦~

7月3日㈰
東京都西東京市
参加:13名

Photo_3 講座会場の「和のいえ櫻井」の民家の中は風が渡り爽やかでしたが、火おこし実技会場の屋外は35℃を超え、皆汗だくの奮闘でした。「火」の発明は人類史上の大発明で「火をおこす」ことは重要不 可欠な作業です。今年の講座では、岩城先生がなぜ火おこし研究を始められたのかという秘話や、新導入の二人きりもみ式が加わって盛り上がりました。火おこし検定6件のうち、合格は3件。一人きりもみ式3級が1人、二人きりもみ式4級が2組(4人)でした。湿度が高く火が消えてしまった不運に見舞われた 方は来年リベンジを。写真は二人きりもみ式検定の様子です。 (瀬口世津子)

2016年6月16日 (木)

千葉 /連続講座 民家再生現場見学会

6月16日㈭ 民家再生技術部会
千葉県千葉市
参加:20名

Photo_6 千葉県で行われた、技術部会主催の連続講座に参加しました。西本成志さん(JMRA会員)設計、保川建設(JMRA 登録事業者)施工の民家再生物件は、敷地に立派な長屋門を持ち、その広さを活かして曵家を行い、基礎を再生していました。前半は西本さん作成の丁寧な資料と映像で、概要や再生方法を説明いただき、後半は構造体の見学をしました。
 実践編ということで、参加者の質問も専門的なことが多く、学ぶことの多い講座でした。今年度はこのような講座が3回あるそうで、都合をつけてまた参加したいと思います。 ( 滝川良子)

2016年6月12日 (日)

山梨/ 笛吹芦川 「民家活用の先輩に学ぶ」

6月11日㈯〜12日㈰ 民家活用部会
山梨県笛吹市
参加:17名

Photo_5 大きなケヤキに「大人何人分?」と腰周りに手を繋ぎ、集落の兜造りの古民家を見ては「空いてますね!」と心配し、水の流れる音に足を止め、石垣に咲く花々を横目に見て、のんびり楽しい散策でし た。古民家宿「LOOF」での夜は囲炉裏端でおいしい料理とお酒、時々地元のTV撮影もありましたが、宿の若女将を交えて、古民家をめぐる熱い問答が繰り広げられました。茅葺きを眺めながら眠りにつき、鳥の声に目覚め、朝ごはん前に縁側で日向ぼっこ。古民家を深く愛する参加者の皆さんと共に過ごせて、最 高の大人遠足でした。 (大石咲代子)

2016年6月 5日 (日)

佐賀/ 九州民家塾 in 唐津 ~唐津歴史遺産 民家の活用事例を探る旅~

6月5日㈰ 九州・沖縄地区運営委員会
佐賀県唐津市
参加:21名

Photo_13 まず唐津焼創生の地・北波多に建つ唐津 草伝社(築120年)を訪問。ひたすら掃除をして当初の姿を蘇らせた原 和志さんにお話をしていただき、その感性と愛情に触れることができました。登録有形文化財である町家カフェぜん(築90年)では昼食を兼ねて見学。午後は町歩きの後、東ノ木屋(築158年)を 内見し、向かいの「ギャラリー魚や町」(築135年)の外観を見学しました。
 解散後は希望者のみが、案内役を務めた菊池(私・JMRA会員)の自宅(設計:降幡建築設計事務所)へ。竣工後27年経過した再生民家を見学していただきました。 (菊池郁夫)

東京/ 民家の学校〉 民家と木

6月5日㈰
東京都八王子市
参加:30名

Photo伝統構法を用いて建物をつくられている小野田棟梁の作業場で、伝統構法とは何か、大工の仕事や道具とはどういうものかをお話しいただき、その後継手作成のワークショップを行いました。各自夢中になって手を動かし、実際に木とふれあい、建物をつくることがどういうことか少しでも実感が持てたのではないかと思います。最後は破壊実験で各班が競い合い、プレカット材との違いや棟梁による追掛大栓の継手の強さも実感できました。現代に伝統構法を守る意義とはどういうことか、社会的・経済的な背景も踏まえて考えるきっかけになったかと思います。 ( 濱田絢子)