イベント報告

2014年8月 7日 (木)

宮城 /名取・水沢の古民家見学と 仙台七夕まつり

8月7日㈭ 民家お助け隊、北海道・東北地区
宮城県名取市、岩手県奥州市水沢
参加:7名

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 津波の被害を逃れたにもかかわらず、介護施設新築のため取り壊されることになった明治中期の農家は、土間の三和土など、ほぼ原型をとどめた建物でした。介護施設として活用できなかったのかと残念に思いました。
 水沢の民家(写真)は小屋組が7段、梁の太さが三尺もある豪壮な建物でしたが、20年近く空き家となっていたため雨漏りによる傷みがひどく、部材としての活用が期待されます。
 帰路日本一の茅葺き屋根の正法寺を見学し、七夕飾りが彩る仙台の街で解散しました。 (田中芳郎)

2012年7月10日 (火)

宮城/東日本大震災の 現地・石巻を訪ねるツアー

4月14日㈯〜15日㈰
宮城県石巻市、登米市
参加:29名

Dsc_0008_edited 最初に石巻で市内の状況を見た後、大川小学校に。目の当たりにする津波被害の大きさに言葉が出ません。その後、白浜復興住宅に居住し漁業を営む佐々木克弥さんから震災当日の話をうかがい、無事だった漁船を見せていただきました。相川運動公園仮設住宅では入居者の方から生活の状況や移転のことをお聞きし、また津波で流された佐々木文彦さん(JMRA会員)の事務所の再建が始まっているのを見て、登米市の追分温泉に宿泊。翌日は民家バンク物件を見学し、宮城の明治村といわれる登米を訪れた後、まちなみを見学。最後に移築再生した鰻料理屋で昼食を楽しみました。 (公文大輔)

2012年4月20日 (金)

宮城/東日本大震災の現地・石巻を訪ねるツアー

4月14日(土)~15日(日)
宮城県石巻市、登米市
参加29名

Photo_7被災地へのそれぞれの思いを胸に、貸切バスにてJR仙台駅より石巻に向かいました。 市街地中心部の高台にある日和山公園に降り立つと、南面の麓から石巻港に至る一帯の建物が濁流と火災で失われ、更地になっていました。そして、集められたがれきの山がいまだに残っています。北側に下りると、商店街は建物は残っていても、1階内部が津波に侵され、再開できない店が多く見られました。


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バスは市街地を出て、北上川に沿って河口方向に向かいます。河川敷には葦原が広がり、新芽を促す火入れの炎と白煙が漂っていました。JMRA会員も幾度か葦刈りに参加した場所はもっと下流でしたが、そこは約1メートルの地盤沈下のため水面下になっていました。
多くの学童が命を奪われた大川小学校に到着。津波で破壊された校舎がむねんの思いと悲しみを伝えていました。河口から4キロ上流でこれまで津波の襲来がなかった地帯であったため、先生たちも適切な誘導ができなかったのです。学童73人、教職員10人が避難中に犠牲になりました。
小学校裏手の長面地区も巡りました。地盤沈下で田んぼが海に沈んでしまった場所であるため重機が入らず、多くの住宅が被災当時のままのいたましい姿で残っていました。


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続いて、北上川河口周辺から東に続くリアス式海岸の漁業の地域、北上町(2005年石巻市に合併)十三浜を訪ねました。
最初は、東京の工学院大学などの支援で建てられた白浜復興住宅。海を見下ろす高台に10軒。仮設住宅ではなく、将来買取りも可能な木造住宅です。その1軒に住む漁師の佐々木克弥さんが迎えてくれました。津波で家を失いましたが、今は12家族で漁業生産法人を設立し、ワカメやコンブの養殖を再開しています。さいわいワカメの生育が順調で意気軒昂、私たちも嬉しくなりました。
相川運動公園仮設住宅では、入居中の小山さんが話をしてくれました。高台移転の話合いが問題を抱えながらも進展しているとのこと。ささやかながら、ツアー参加者からの支援金をお渡ししました。
最後は、今回のツアーに全面的にご協力いただき、案内役を引き受けてくださったJMRA会員の建築家・佐々木文彦さんの住宅・事務所跡です。3階建ての建物でしたが、引き波が2階以上をRC造1階とつなぐボルトを引きちぎってさらって行ったのです。佐々木さんは集落の高台移転の世話役も務め、精力的に地域の復興に尽くしておられます。
宿泊は追分温泉、懇親会も盛り上がりました。



Dsc_0068_edited2日目は登米市に移動して、明治の洋風学校の代表格・旧登米高等尋常小学校など「みやぎの明治村」と町並みを見学。ここも地震で武家屋敷の門や店蔵の外壁などが被害を受けていました。蔵を移築再生した「東海亭」(佐々木さん設計)でウナギの昼食を摂り、帰途につきました。


【追記】追分温泉から「みやぎの明治村」に移動する途中で立ち寄った2件
●横山不動尊 全国三大不動尊の一つ。鳥居をくぐると、杉並木の先に白木の仁王門が現れる。背後に山を配した風景が旅情をかきたてる。本堂は気仙大工の名工・花輪喜久蔵の作。屋根の上に塔が見える。不動明王坐像は重文で、胎内には黄金の尊像が納められているという。本堂の前の池には天然記念物のウグイが回遊している。気仙大工の名工が作った建物を巡るツアーを企画してみたいと思った。
●スレート葺きの大きな民家 JMRA民家バンクに登録されている民家。地元登米産の天然スレート葺きで、軒の装飾が美しい。2階建てで床面積68坪、1・2階通しの天井が高い部屋が2間あり、豪華な造りである。つぶしてしまうのは、あまりにも惜しい。レストラン、食事処などの商業施設もいいが、あまり手を入れずにデイサービスなどの福祉施設に使えるといいと思った。