イベント報告

2018年12月16日 (日)

福岡/ 年忘れ座談会 福島から岡山へ 板倉仮設住宅の物語

2018年12月16日㈰ 九州・沖縄地区
福岡県久留米市
参加:20名

Photo_4 安藤邦廣先生と板倉仮設住宅の移築に関わった方を囲んでの座談会。板倉の仮設住宅が、役目を終えた後もプレハブ仮設のように廃棄されるのではなく、西日本豪雨被害を受けた岡山県総社市に移築されたことの功績は大きく、今後の仮設住宅の在り方を見直す一助となったと思う。移築にあたって全国から集まった大工の苦労話や一緒に働いたことで仲間ができたという喜び、そして被災者の方々の笑顔や感謝の声。
 さまざまなドラマが繰り広げられた板倉仮設住宅の物語はまだ始まったばかりだ。 ( 和田恵利子)

福岡 /〈九州民家塾〉 小屋と倉

2018年12月15日㈯、16日㈰
福岡県うきは市
参加:28名

Photo_3 九州民家大学第1期で、安藤邦廣先生は日本のすまいの成り立ちを東アジアの気候的、文化的背景などから追いつつ、日本の森林資源とそれに密接に関連してきた時代ごとに特徴的な構法に着目して、これまでにない「日本建築史」を構築されたように感じました。最終講義となる今回は、現代のすまいと森林の現状、職人の在り方を総合的に勘案した際、日本の民家史においても原初的な意味合いを持ち得る「小屋」と「倉」の建築的な意義を、板倉構法のすまいとして現代にフィードバックする提案をされました。日本建築の可能性のひとつを予兆するものだと思います。 (宮本 啓)

2018年11月25日 (日)

福岡 /〈九州民家塾〉 焼杉ワークショップ

2018年11月25日㈯
福岡県うきは市
参加:25名

1 焼杉ワークショップが行われました。杉板3枚を三角形に組み、中に新聞紙を詰めた後、垂直に立てて火をつけます。しばらくすると煙とともに火がふきだし、頃合いを見て、三角形を解いて水をかけて完成です。表面を炭化させることで、耐久性が増し、腐りにくくなります。ワークショップの合間に、伝統構法による事務所新築の工事現場見学会が行われました。事務所建築ではめずらしい土壁で、外壁は30mm厚の焼杉を800枚余使用するとのことでした。板材を長持ちさせるための、昔の人の知恵に触れることができました。 ( 山口浩伸)

2018年11月18日 (日)

福岡 /〈九州民家大学〉 茅葺き民家の民俗学

2018年11月17日㈯、18日㈰
福岡県久留米市
参加:34名

Photo_2 第1回~第4回に引き続き、第5回の「茅葺き民家の民俗学」の講義も、今の茅葺き民家の現実から、これからの未来に向けての希望をもたらす、とても充実した時間でした。
 資源と環境が繋がっていることが当たり前だった話から、茅場のこと、日田には杉皮葺きの屋根が存在していた話などなど、どれも初めて耳にすることばかりでした。
 講義を聞いて、身近なところから茅葺きの民家をもっと紐解いていきたいといました。( 有馬憲子)


2018年10月21日 (日)

福岡/ 〈九州民家大学〉 民家の地域的特性

10月20日㈯、21日㈰
福岡県久留米市
参加:33名

Photo_6民家の基本は土間、板の間、座敷から構成されており、土間は竪穴住居、板の間は寝殿造り、座敷は書院造りから確立した流れがあるとのことでした。西と東で大きく民家に違いがあるのは、寒い地域は冬に備えるために窓は小さく、積雪に備え縁側の外に雨戸を設け、室内空間を広く確保する必要がある。暑い地域は夏に開放的な空間が必要となる。
 自然に逆らうことなく、地域特性を考えた建物をつくることの大事さを再認識しました。日本が海外から評価されている点は地域特性と歴史なのではないかと考えさせられた講義でした。(秋月岳彦)

2018年9月23日 (日)

福岡 /〈九州民家大学〉 寝殿造、書院造、数寄屋造 そして民家の成り立ち

9月22日㈯、23日㈰
福岡県久留米市
参加:37名

Photo_5アジアから日本に移した第3回の講座。縄文から数寄屋まで一気に駆ける展開。縄文の上に弥生が重なる様を各地の遺跡や様式を読み解く中で、多くの民族が渡ってきたことが明らかにされます。  昔から人は身近な樹木で食糧・燃料・ 建築用材を確保してきたのだけれども、農耕・製鉄・製陶により環境破壊を生み、道具や樹木利用法を変えながら対処していった経緯を知りました。  無言のうちにあなたたちはこれからどうする?と問われ、熟成された内容と先生の熱意に神がかったものを感じました。(石井哲郎)

2018年9月16日 (日)

福岡/ 〈九州民家塾〉 みんなでやってみよう! 土間の三和土ワークショップ

9月16日㈰
福岡県宗像市
参加:46名

Photo_7三和土をつくってみたいと思うのは、身近な素材でつくれるからなのかもしれません。今回は一般の参加者も多く、遠くは愛媛、長崎県五島、鹿児島からも参加がありました。まずは三和土の材料の配合について説明があり、入れている量を把握しようと攪拌作業に一同注目。
 叩く作業は3回に分けて締め固める根気のいる工程ですが、みなさん積極的に参加し、時には黙々と、時には笑いのある作業でした。今後、三和土づくりを予定している方も多く、職人さんへの質問もたくさん行われていました。(月成かや)

2018年8月19日 (日)

福岡 /〈九州民家大学〉 中国南部の民家

8月18日(土)、19日(日)
福岡県久留米市
参加:38名

Photo_6前回の「朝鮮半島と中国北部の民家」という寒さ対策の住まいに対し、今回は日本の気候に近い中国南部の住まいの話でした。
 古代に北方の漢民族の南下により、稲作が生業の南方越の人びとが追いやられ、飛散し新しい土地に移住。その土地に適応する力を持っていた人びとは、そこでとれる材木の特性を生かした構造で家を作り、棚田で米を作り、水を生活に取り込み土地の持つ力を活かしました。長く続く文化は土地に寄り添った住まい方なのだと思いました。(森元智子)

2018年7月22日 (日)

福岡 /〈九州民家大学〉「日本の住まいの成り立ち」 朝鮮半島と中国北部の民家

7月21日(土)、22日(日)
福岡県久留米市
参加:47名

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九州民家大学が7月21日の講義を皮切りに開講しました。講師は安藤邦廣先生。受講生は47名。
 「森林の分布を見れば、その土地の気候風土・特性が分かる」ということで、第1回目は朝鮮・韓国の伝統的な民家について学びました。どのスライドの話も受講生の皆さんが真剣に聞き入っていたのが印象的でした。その土地で育まれた歴史や気候風土を紐解いて、世界各地の伝統的な民家を学ぶことは、日本の住まいの成り立ちを理解する上で大事なことだと思いました。(和田恵利子)

2018年6月17日 (日)

福岡 /〈九州民家塾〉 みんなでやってみよう! 畳の手縫いワークショップ

6月17日(日)
福岡県宗像市
参加:30名

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ワークショップでは、畳職人の佐野畳店3代目店主佐野典久さんを講師にお招きし、普段は見ることのできない採寸、カット、表張り、縁付けの工程に実演を交えて、レクチャーしていただきました。一部、参加者も体験させていただき、針を通す作業などに「難しい!」という声が上がっていました。午後からは、畳職人の笠大祐さんから教わりながら、各自が思い思いに、オリジナルミニ畳を製作しました。自分でやってみることで、講師のお二方の何気ない動きも、美しく、丈夫に仕上げるために、理由があることに気づかされました。(松野尾仁美)