イベント報告

2009年10月22日 (木)

「フランスの美しい村々と民家をた訪ねる旅」

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2009年9月21日から29日
参加人数:40名
団  長:佐藤 彰啓

<1日目>

一行は21日12:00、フランス航空にて成田を発ち、パリ・シャルルドゴール空港を経てバスにてシャンパーニュ地方のトロワに着いたのは成田より15時間後、フランス時間21:00でした。

<2日目>

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今日から「フランスの最も美しい村」を巡る旅の始まりです。
出発までの2時間程をトロワの旧市街を早朝散策、ここには中世の木組みの家が
数多く残っていて、まるで支えあうかのように曲がったままの梁を保ったまま軒を連ねています。狭い路地は上階に行くほど張り出し不思議な光景です。時間がないので駆け足でしたがゆっくり時間をとって廻りたい街でした。
いよいよ「フランスの最も美しい村」の一つである世界遺産のヴェズレーへ出発です。車窓はやさしく、美しい田園風景が何処までも続きます。


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ヴェズレーでは今回の旅の前半をセットして下さったブルゴーニュ在住の大島さんが一緒に案内してくれました。
ここはかつてキリスト教の一大巡礼地として栄え、この丘の上に建つサント・マドレーヌ寺院を中心に中世の村がそっくり残っているお伽の国のような美しい村した。道の中央には巡礼の道標となるホタテのエンブレムがあり、今も民家や店舗として使用中の建物の数箇所で補修、屋根のふき替えなど施工中でしたがこうして何百年もの間大切に守り続けているのが良く解ります。
今夜はブルゴーニュ地方の首都ディジョン泊です

<3日目>

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今日から大島さんに加え歴史研究家のバリガンさんが加わりシャトーヌッフ村へ出発です。
途中農家手作りの特産品を販売するフランス産「道の駅」に寄り、大島さんお勧めのマスタードを皆さんおみやげの購入!、その後ブルゴーニュ運河の港の休憩地へ、ここは地中海と北海を繋ぐ水脈の重要な基点とのことでした。とても静かなのどかな風景に心が洗われます。又この地を旅する際はゆっくりと運河の船旅を楽しみたいものです。
お昼はサント・サビンヌ村のシャトーホテルにて、食前酒キールを飲みながらザリガニ入りサラダ、鴨肉料理、カシスのババロアと午後から訪ねるシャトーヌッフ村愛好会名誉村長のシモンさん(86歳)も交えて優雅な昼食を頂きました。ここは12世紀に建てられた修道院の跡地に17世紀に城として建てられたものです。

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シャトーヌッフ村はフランスの最も美しい村協会加盟後、愛好会の努力もあって、過疎化していた村が活気付いた村おこしに成功した場所です。村の入口には15世紀に建てられたシモンさんの家があり、そこからなだらかな丘へと続く小さな素敵な村でした。丘の上には堀に囲まれたお城があり,i一部修復中でした。


夕刻ディジョンに戻り、市内の中世からある邸宅や商人の館などを見学後、市内最高のミシュラン・レストランで夕食、皆さん又もキール酒をリクエスト!勿論、中夜共に大島さんお勧めのワインを頂いたのは言うまでもありません。

<4日目>

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今日はブルゴーニュのワイン産地を巡ります。
何処まで言っても見渡す限り葡萄畑のグラン・クリュ街道をひた走り、ジュブレ・シャンベルタン村のお城に到着、ここは要塞として11~13世紀に建築された城で、今ではワイン農家が使用しています。内部を見学させてもらいましたが、かつての城壁の跡や塔、地下には牢獄など要塞として使われていた中世の面影が色濃く残っていました。
地下のワインセラーにてジュブレ・シャンベルタンの2002年物の良質なワインを2種類試飲させてもらいました。このワインは皇帝ナポレオンが愛したと言われています。ワイン好きには垂涎の一滴でしょう
昼食はヴォルネー村のワイン農家が経営するレストランにてエスカルゴを頂きましたが、恐らく今回の旅の中でナンバーワンの味でした。皆さんこちらでワインを購入、重たい旅の始まりです。
大島さんと陽気なバリガンさんとはここでお別れ、お二人のおかげでとても楽しい、おいしい旅でした。有難うございました。
この後、迷いながら今夜の宿のエコミュゼ・アルザスへ向かいました。

<5日目>

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エコミュゼ・アルザス内のロッジに分宿した一行は同じ敷地内のアルザス地方の民家園とも言うべき伝統的民家の集落を見学しました。ここは一番古い建物は500年以上経過しています。油屋、鍛冶屋、車大工の作業所では職人が実演しながら来訪者と会話を交わし、穀物小屋では水車が廻り、家畜小屋では牛やロバやヤギなどが人懐っこく迎えてくれます。そのほか馬具製造所、製粉所、漁師の家、共同洗濯所等、生活に根ざした農村社会のいろいろな業種の建物や学校や役所なども再現され、教育上有効との評価を得て年間4万人の小学生が訪れ、実際にこの敷地内で数週間生活を共にするそうです。日本の各地の故郷村も見習う課題が感じられたエコミュゼでした。
昼、ミューズ空港からパリ・オルリー空港へ移動


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19:00よりパリの宿泊ホテル、プルマン・ラ・デファンスホテルにて今回最大のイベントであるフランス民家協会との交流会が開催されました。
フランス民家協会は1985年に発足し、会員数は現在1万人とのことです。
トニーさんによる活動紹介はスライドを使い、フランス民家の修復の現状や材料などを説明頂き、明日からのノルマンディの見学が胸躍ります。また、フランス民家協会会長から興味深い質問があり、お互いに民家に対する深い思いを感じた交流会でした。


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<6日目>

今日からフランス民家協会のトニーさんとノルマンディ地方へ移動、早朝は北の湿った空気があたりを包み、幻想的な霧の中を進みます。ノルマンディは乳製品とりんごの産地として栄え、競争馬の産地としても有名です。

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一軒目はボヌボスクのシャンベルサンの荘園を見学。16世紀のこの地方も典型的な荘園の建物、116年間この状態で保存しており、現在6代目が住んでいます。この建物の外観はとてもデザイン性に優れた美しい建物でした。広大な敷地の中にはパン焼き小屋、納屋、馬車小屋、それに洗濯板が水位によって上下する洗濯場(歴史的建造物)などが点在しています。また、ミニュチアの民家の展示が実に見事、建物だけでなく人も家具も精巧に作られ、納屋の中いっぱいに広がる夢の世界でした。

昼は美しい庭園の中にあるJARDIN DE PAY DAUGEでクレープの昼食、カルバドスをたっぷり掛けたフランベタイプに人気があるようです。

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午後からは1975年に修復を初め、1989年に「フランスの最も美しい村」に認定されたブーグロン・アン・オージュを訪れました。ここは昔の街道の宿場町で街の角には16世紀の地方豪族の館があり、小さな商店がぎっしり軒を並べていました。

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この後、クレーブクール・アン・オージュを訪問、お堀の跳ね橋を通り城壁の中では民家協会の方が土壁のデモンストレーションを披露、JMRAからも一緒に参加し、土壁作りを体験、日本との違いを実感していました。この城は只今修復中の部分があり、躯体構造が良く解ります。

今夜の宿は今回のツアーのメインイベント、フランスの田舎の民宿に分宿です。それぞれ個性豊かな建物、と内装でした。中には天蓋付きのベットを備えた部屋もあったそうです。

<7日目>

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今日はノルマンディ最後の見学日、濃霧の中をこの地区会長のグルーネルさんと一緒にサン・ローラン・デュ・モンへ向かいました。1軒目りんごの栽培とそれを醸造したシールドとカルヴァドスの生産農家、この2種をミックスしたポモも合わせて試飲させてもらい、朝からほろ酔い気分!皆さんお土産に購入していました。

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続いてサン・マリー・オザングレを訪問、こちらのご夫妻は1987年にこの土地を購入し、周辺の古い家を買い増しながら改修を重ねてきたそうです。ご自慢の美しい庭と共に見事な景観を保っています。

午後からはカマンベール村へ

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竹林の中にひっそり佇む17世紀の農家、何か懐かしさを覚える風景は日本の僧侶から禅を学んだ奥様の思いが庭や家具、住まい方そのものに現れ、畳の禅道場や日本式の風呂などがあり、作家のご主人との静かな田舎暮らしを楽しんでいる様子が良く解ります

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最後の訪問地となったのは92歳の陽気なポレットおばちゃんのご自慢の農家、牧場の柵から牛たちがゆっくりと出迎えてくれます。こちらはこの地方の17世紀の代表的な建築を再現したもので、フランス農家協会の大賞受賞しています。
ノルマンディ地方の見学で良く見かけられたのは、強い西風から土壁を守るために造られた防御壁でした。これは瓦の形をした栗の木などで作られている壁面で、独特の美しい造形美を成していました。


天気に恵まれた「美しい村々と民家を訪ねる旅」も明日のパリの自由行動を残すのみです。この旅に同行して下さったフランス民家協会のトニーさん、通訳の内川さんどうもありがとうございました。そして若き添乗員の村上さんご苦労さまでした。

写真:JMRA 会員/長谷川 順一、松本 薫、友の会会員/小林 澄子(記事共)