イベント報告

2014年3月 9日 (日)

神奈川/ 小田原元醤油醸造業 「内野邸」の屋敷と工場・蔵の 活用を考える

3月9日㈰ 民家活用部会
神奈川県小田原市
参加:26名

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 小田原中心部に近い住宅地にある内野邸は、黒々とした重厚なファサードと、石造りのアーチの中にブルーのドアという、予想外に洋風モダンな外観の建物です。
 会場となった和室では2つの床の間、飾り棚、欄間など、素晴らしい設えに目を奪われました。当主のお話に始まり、小田原市役所の邸園文化に関する考え方を聞いた後、じっくりと屋敷内を見学しました。時節柄、江戸期の雛飾りも飾られていました。巨大な樽の残る工場跡も壮観です。石造りの蔵の中で懇親会が催され、地元のバンドによるライブで盛り上がりました。
(西本佳代子)

2013年7月 9日 (火)

神奈川/手回し蓄音機で聞くSPレコード鑑賞会

5月19日㈰  民家トラスト部会
横浜市中区 民家活用部会
参加:17名

Photo_12  ご当主からJMRAに、「活用ができないか」とご相談いただいた築80年の「間門の家」。トラスト部会がコンサルを請け負い、調査・活用提案の準備を進めてきましたが、地域の皆さまに、この家に親しんでもらうために、ご家族が楽しまれた蓄音機の鑑賞会を催しました。
 当家の歴史をご紹介しながら、洋楽、歌舞伎、落語、早慶大野球戦と多様な音源に浸るひとときに、家屋も蓄音機の音色もすばらしいと好評を得ました。
(矢野和代)

2013年7月 8日 (月)

神奈川/〈民家の学校オープンスクール〉 川崎市立日本民家園見学

5月11日㈯
川崎市多摩区
参加:35名

Photo_2  雨の降りしきるなか、茅葺き屋根の民家を見学しました。
 雨の静けさとは対照的に、室内では住処に命を吹き込むかのように、受講生たちの興味の尽きない熱い視線が、各所に注ぎ込まれていました。さらに、格子窓の重要性を説明する、熱を帯びた解説の安田徹也氏の言葉からは、民家に対するロマンを学ぶことができました。縁側に腰を下ろすと、茅から滴る雫と、地面に遠慮なく落ちる雨が日本の暮らしの変化を、考えさせてくれました。 (二戸勝也)

2012年10月28日 (日)

神奈川 /蔵を賃貸住宅や 個人の住まいに

10月28日㈰
神奈川県鎌倉市
参加:30名
Securedownload1  鎌倉市にある移築再生蔵や旧里見邸(西御門サローネ)を見学し、蔵のオーナーから移築再生の経緯や苦労話をお聞きしました。秋田、山形の雪深い地方から移築した蔵2棟の事例は、いずれも太い柱、梁、棟木の存在感を生かし、事務所や住宅に再生した見応えのあるものでした。オプションの重要文化財止観亭(旧一条恵観山荘)見学も全員が参加。伝統に培われた“おもて
なし”の心をいただきました。
 1日でかなりの距離を歩きましたが心配した天候ももち、普段とは違った鎌倉の佇まいを堪能することができました。 (大塚 博)

2012年8月26日 (日)

神奈川/巨欅(おおけやき)の居(いえ) サマーパーティー

8月26日(日)
神奈川県小田原市
参加:35名

Photo_4 会場となった岩瀬邸の巨欅の居(茅葺き民家と3棟の蔵)の他にも、ご近所の茅葺き屋根の家と構造材を再利用されたお宅を拝見できた貴重な見学会でした。しっとりと落ち着いた空間に、残暑も忘れ、古材の趣き、再生の工夫、使い込んだ住まいの空気感を味わいました。庭では陽射し強いなか、巨欅の木蔭は涼しく、ハワイアンバンドの演奏をバックに、おもてなしの料理に舌鼓を打つという贅沢なひとときでした。この素敵な場と空間を残し活用くださっている皆様に感謝の気持ちいっぱいです。

(柿本美樹枝)

2012年4月11日 (水)

神奈川/ 飯田邸 竹林整備ワークショップ

2011年12月16日㈯、2012年2月26日㈰
神奈川県横浜市港北区
参加:計13名

Photo_3 綱島の市指定文化財「飯田邸」に隣接する広大な竹林の整備を、一昨年から「民家お助け隊」で協力することとなった。12月のワークショップでは、折り重なる倒竹が行く手を阻む、うっそうとした竹林に、人が歩き作業のできる通路を開拓した。  2回目は道の奥側の急斜面にも踏み込んで、膨大な枯竹を処分していった。この日作業が終わる頃には、寒空の下にもかかわらず全員汗だくになり、あ たりを見回すと、竹林は青々と見違えるように美しく変貌していた。  春には訪れた市民にも竹の子掘りを存分に楽しんでもらえるだろう。  飯田邸竹林再生の使命は、もずっと続いていく。(西本佳代子)

2011年7月 4日 (月)

神奈川/<民家の学校>特別講座・民家の魅力と風土

2011年5月7日.
川崎市多摩区 川崎市立日本民家園
参加 : 35名

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 より多くの人に民家の魅力を知ってもらうために始まった「民家の学校」特別公開講座第一弾。日本民家園見学を通して、暮らしと技術の智恵を学びました。
 参加者は二手に分かれて園内を見学。文化財保存の専門家・大野敏先生のグループは、民家の構造や間取りの歴史的変遷を学び、民家は何の木でできているかも探りました。「民家の学校」前校長・大沢匠氏のグループは、わかりやすい解説で民家観察の醍醐味とディテールに潜む奥深さを実感しました。
 見学後の懇親会では民家談義で大いに盛り上がり、川崎の夜は更けて いきました。

2011年4月18日 (月)

神奈川/登録時業者の会in鎌倉

Photo_152011年2月5日㈯〜6日㈰
鎌倉 鎌倉市商工会会議室
参加:28名
 

 初日は相談員制度の説明に続き、高知から来ていただいた土佐漆喰の研究および民家の調査を数多くされている、中脇修身氏の講演を行いました。元公爵家の邸宅を転用した「華正楼」での懇親会では、和気あいあいと活発な意見交換がされました。

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翌日のオプショナルツアー参加者は14人で、大沢匠氏設計の「結ゆいの蔵」を見学後「鎌倉文学館」まで町歩き。道々、さすが古都であることを実感しました。寺社等を見学し、八幡宮近くで民家の学校の卒業生が経営している蕎麦処「茶さ 織おり菴あん」で昼食し解散。充実した2日間でした。

(事業者推進委員会)

2010年11月11日 (木)

神奈川/第四回日本民家の美術展

会場=神奈川県横浜市 横浜みなとみらいギャラリーA
日時=2010年9月15日(水)〜19日(日)

 JMRAには、民家が好きで、写真、絵、スケッチなどの趣味を持つ会員が多く、なかには、セミプロ級の腕を持つ人も少なくありません。そんな人たちが、自由に発表できて、加えて会員同士の交流の場にもなる美術展を開催してみてはどうかと、企画され2006年に第一回が開かれ、今回で第4回を迎えます。会場は横浜みなとみらいの大きなショッピングモール内で開かれ、延べ470名の来場者が来館しました。

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日本民家の美術展に出展して

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私は設計の仕事をしていますが、透明感のある空間と美しい「破風」のディテールを設計する建築家の事務所に入ったときに、その原型が民家にあるということ知りました。それ以来、風雪に耐え、その土地の歴史や文化などによって生まれた民家を、改めて意識するようになりました。
 その後、仕事でも約30年間、手描きのパースを描いてきましたが、仕事のかたわら民家に関わり合いたいと強く考えるようになりました。そして、民家そのものだけでなく地形から生まれたその集落の姿を描きたい、パースという仕事を生かし、写真やスケッチでは描けない別アングルから描き、新たな発見を楽しみたいと思うようになりました。「日本民家の美術展」への出展作品も初回から、毎回テーマを決めて描いています。
 私は今年、「民家の学校」を受講していますが、そのなかで自分の知らない集落を教えていただく機会もあります。最近訪れた長野県の大平宿では、昔の街道沿いの山奥にひっそり埋もれていた民家に、その土地から生まれた気品と格調の高い破風のディテールが表れていました。このような出会いをもとに、私はこれからもいろいろな視点を探して描いていきたいと思っています。そしてそれらを「日本民家の美術展」に出展できたらと思っています。
(神奈川県・友の会会員 柿沼迪夫)


2010年5月11日 (火)

神奈川県/「望湘の蔵」移築再生見学会

会場=神奈川県茅ケ崎市
期日=2010年3月14日(日)

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イベント当日は、朝からわくわくしていた。移築再生で、蔵がどのように変身しているのか、とても興味があったからだ。
現地に着いたときにはすでに、多数の参加者が集まっていた。受付を済ませてから、建物の全景が見える位置まで下がって、はっとした。外観からは、蔵を感じることができないのだ。近づくと玄関の大戸だけが蔵を予感させてくれた。大戸を開けて中に入ると、様相は一変。そこには120年の時が存在している。漆で塗られた柱と梁による木組みの構造は、力強く美しい。床板は新しい材料だ違和感がない。
また、本来の場所ではない位置に古い建具や古材が積極的に利用されているが、その位置に馴染んでいるから不思議である。
露天風呂のように開放的な浴室は、外からの視線にも気配りがされていて、入浴を楽しめそうだ。


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2階への階段を上がると、声が出るほどの驚きである。外観からは想像できなかった蔵の骨組みが目の前に現れた。全体の大きさも感じることができる。太い棟木に丈夫な垂木が等間隔で掛けられている天井は見事であり、漆で塗られた構造材に囲まれた空間は、力強さと美しさに満ちていた。
蔵を自由自在に操り、構造的な制約を乗り越え現代の生活スタイルに合わせた間取りや配置は、設計者の知識と感性の表れであり、蔵の可能性を現代に示した住宅ではないだろうか。
ひと通り見学し、バルコニーに出た。ここからの眺望は「望湘の蔵」の名称にふさわしく、街の様子や、遠くには江の島を望むことができる。ここは、至福の時を感じさせてくれる舞台である。傍らの二脚の椅子は、家族の未来を見ることができる特等席のようであった。

(神奈川県・正会員 岩間幸司)