茨城県/かすみがうら市の茅葺き民家を訪ねる
会場=茨城県かすみがうら市出島地区
期日=2010年4月17日(土)
民家まちづくり部会では、これまで5年間「茅葺き民家を訪ねるイベント」を石岡市八郷地区で続けてきましたが、今年は隣のかすみがうら市出島地区に場所を移しての開催でした。

酒井邸
JR神立(かんだつ)駅に集合した参加者26名は、貸切バスにて茅葺き民家6軒を回りました。
最初に訪ねた家は、築約200年の狩野邸です。間口9間の大きな家で、筑波周辺独特の柔らか味のある茅葺き屋根が印象的でした。2軒目は酒井邸で、こぢんまりとした寄せ棟の美しい茅葺き民家でした。屋根の軒先が直線でなく柔らかく波打っている様には感動しました。息子さんが隣に今の住宅を建ててしまったのを残念がっていました。3軒目は広瀬邸、庭がよく手入れされおり、建物とマッチして情景がよかったです。茅葺き屋根の北側が傷んだため葺き替えを予定していたところ茅手さんが突然亡くなり、トタンで覆わざるを得なかったとのこと。
昼食後は、小沼邸を訪れました。長屋門も茅葺きで、主屋を引き立てていました。茅葺きの軒先の「とおしもの」が美しい7層の縞模様を見せていました。郷士の家柄で、江戸末期には塾を開いていたとのこと。たくさんの塾生が学んだ広い座敷がありました。
5軒目は1674年(延宝21年)に建てられた重要文化財の椎名家住宅。東関東最古の民家と言われており、今は無住ですが、この日バスで案内してくださった運転手さんがこの家のご主人で、子どもの頃はここで暮らしていたそうで、昔の暮らしについて話を聞くことができました。
最後の福田邸は、茅葺きの屋根に金色の銅板を被せてありました。維持が大変で、つい最近工事をしたとのことでした。
持ち主のみなさんは、それぞれ茅葺き民家を誇りに思っておられましたが、茅手の不足、葺き替え費用など、難しい問題を抱えているようでした。行政の支援が必要ではないかと強く思いました。
(埼玉県・友の会会員 那倉幸弘)





狩野邸
広瀬邸
小沼邸
椎名家
福田邸






