イベント報告

2014年11月22日 (土)

新潟/ 日本建築研鑽会 越後の豪農・商家を訪ねる

11月22日㈯〜23日㈰
新潟県三条市、加茂市、新潟市
参加:5名

Photo_2 全国各地の建築の作法を学びに出かける日本建築研鑽会。今回の舞台は新潟県。印象的だったのは、加茂市内で特別に見せていただいた造り酒屋さん。築150年の民家で、杉の磨き丸太を幾重にも井桁状に重ねて組んだ小屋梁は長年燻されてとても美しく、私の地元の古民家には見られない手法で大変勉強になりました。
 現地のコーディネーター長谷川一良さん(JMRA会員)のおかげで、新潟の木材事情や今後の町並み再興計画のお話も聞くことができ、貴重な体験になりました。
(佐藤 仁)

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2014年10月25日 (土)

新潟 /民家活用の先輩に学ぶ 田舎暮らしを体験しよう!

10月25日㈯〜26日㈰
民家活用部会、新潟民家の会
新潟県上越市板倉区 ランプの里「たなか」(北折邸)他
参加:17名(オプショナルツアー:11名)

Photo_13  故郷上越市での古民家体験ということもあり、イベントに参加しました。
 宿泊した北折さん(JMRA会員)のお宅では、楽しいミニライブ演奏とおいしい料理をいただき、普段生活している東京では味わえない充実した時間を過ごせました。古民家の重厚感のある軸組と控えめな灯りが創り出す屋内の雰囲気は、どの建物でも美しく、不思議と懐かしい気持ちになりました。イベントを企画してくださった皆様に感謝します。
(小林拓也)

2013年11月10日 (日)

新潟 / 築100年の民家再生現場と 新潟の三つの庭園邸宅を巡る

11月9日㈯〜10日㈰ 新潟民家の会
新潟県新潟市
参加:21名

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  かねてより訪ねたかった新潟イベント参加が叶って、初日は民家再生現場を見学。ほぼスケルトンまで解体、基礎構造まで補強して、今の暮らしにあわせるリノベーションの現場でした。古いものを後世に残す気持ちが凄く伝わってきました。翌日は紅葉の映える新潟の豪農の館めぐりで、田上の田巻家、石油王の中野家住宅そして伊藤家住宅へ。スケールの大きい邸宅と庭園を堪能し、最後は日本で唯一現存するとされる三角形のお茶室を特別に拝観。新潟民家の会の方々の温かく優しいおもてなしに感激し、次は冬の越後を体験したいと思った旅でした。(猪伏寛記)

2010年11月30日 (火)

新潟/越後高田 雁木(がんぎ)のまちなみを歩く

会場=新潟県上越市
期日=2010年11月20日・21日

今回は、まちづくり部会と新潟民家の会の共同企画です。
日本一の豪雪地帯・高田は、11月には珍しく両日とも快晴に恵まれました。初日の20日は正午にJR高田駅に13人が集合。まずは「富寿し」で腹ごしらえ。その後、地元まちづくり団体「越後高田あわゆき組」の関由有子さんと石塚正英さんの案内で雁木の連なるまちなみの見学へ。

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雁木の総延長は16キロ、日本最長とのこと。最近でも雪は2~3メートル積もるのですが、今は車道については行政が除雪してくれるので、かつてのような難儀はないそうです。雁木はアーケードのようなものですが、違う点は雁木とその地面が個人所有であること。各家が自分で設置するのですから、雁木は連なっているもののバラバラで、風情はあるが見栄えがいいわけではありません。それに、これも風物かなと思いますが、最近は雪下ろしのためにアルミ製のはしごが常設されているので異様な眺めです。

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ところが、町家の内部に案内してもらうと、その立派な構造に驚かされます。吹き抜けのチャノマが豪快です。富山県に見られる「枠の内」を思わせる太い柱が四方に立ち、吹き抜けの上方まで延びています。そこには高窓が設けられ、十分な明かりが確保されています。オモテニカイとウラニカイを結ぶ渡り廊下も興味深いものでした。そんな町家の内部を6軒も見られたのは大収穫でした。
まちづくりに関わる団体がいくつかあり、町家住人を含め活発な活動を展開しているがゆえに、こんな素晴らしい見学ができたのだと思いました。
宿で夕食の後、JMRA会員の北折佳司さんが移り住んでいる民家を訪ね、囲炉裏を囲んで地元の方も加わり地域おこしの話になりました。

_edited_16 翌21日は北折邸を再訪。構造材の立派な大きな茅葺き農家です。移住1年半でまだ未整備ですが、徐々に手を付けていくのでしょう。しかし、北折さんは地域にどっぷり漬かっていて、解体寸前の民家を引き取ったり、使われなくなった納屋を移築再生中であったり、地域活動に参加したり、充実した日々をを送っているように見受けられました。これこそ、今年の民家フォーラムのテーマ「民家を生かす、地域をおこす」の活動事例だと思いました。
高田の市街地から車で30分ほどの地域ですが、景観のよい山村であるものの、過疎高齢化がすすんでいて、ここでも地域の活性化が課題です。移住者を歓迎しており、「自然と暮らそうサポートセンター」が活動しています。

周辺を散策し、北折さんの健闘を期待しつつ別れを告げ、その後、日本で初めてワイン用ブドウ品種を開発したという歴史を持つ岩の原葡萄園などを訪ねて、帰途につきました。(東京都・正会員 清沢和弘)

2009年9月21日 (月)

新潟/「妻有アートトリエンナーレ」を訪ねて

9月5日、6日、越後妻有(つまり)地域(十日町市と津南町の760km2)で開催された第4回「大地の芸術祭(7月26日~9月13日)」を訪問。この催しは、過疎と高齢化に悩むこの地域の集落、田畑、雑木林、空き家、廃校に、世界各地の芸術家による350以上のアートが展示される3年に一度の世界最大級の芸術祭です。
 JMRAでは、3年前についで2度目の企画で、地元会員の案内で主に廃屋や廃校を舞台とした7カ所(作品番号;私の印象、23;ワイヤの廃屋、24;米粒の滝に霞む農家、233;西洋名画に擬した妻有風俗、234;暗黒の廃校、232;毛糸張りの廃屋、229;黒い館、33;流木造形の学校)を見ました。いずれも厳選された力作でしたが、特に23、24、232は廃屋民家に造形を施し、古い生活の記憶、賑わい、そして寂しさを多様に表現していました。

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Dsc_0044_edited_3 夕刻、山の頂の芝峠温泉「雲海」にいき、露天風呂から、下界に広がる棚田と幾重にも連なり広がる山波を堪能した後、闇迫る中を山間集落の会員所有の民家に移動し、地元会員の奥様方による数々の郷土料理で、夜の更けるのも忘れての宴となりました。
 翌朝は、海老(かいろう)集落の望郷の丘までいって妻有の山々の見納めをし、松代(まつだい)駅で解散となりました。
 参加者は20余名。初秋の丘陵、民家、棚田、森、谷、川と美術品を巡る100km余りの回遊、日本にはこんなにも美しい田園が在るのだと改めて認識した2日間でした。3年後に再度、企画されるとのこと、皆様の参加を強く推奨します。最後に、企画・運営の5名の地元JMRA会員と奥様方に深謝。(友の会会員 渡辺征夫)

2009年6月 7日 (日)

新潟/長岡市摂田屋&荻の島を歩く

2009年6月6日(土)〜7日(日) 参加者:32名

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;新潟長岡市の摂田屋地区は味噌、醤油、お酒の醸造所が集まっています。吉乃川の瓢亭で地元のNPOからお話を伺い、観光案内のボランティにより倉に囲まれ醸造の香りが漂う三国街道を通り、地震の修復を終えたサフラン酒造の鏝絵を見学、修復担当した女性左官職人の話に参加者は聞き入っていました。ほかに市内には味噌、醤油、酒などの醸造倉が多く、なかなか見所の多いところです。地元のNPOはマップを作ったり、看板を設置したり、様々な行事をやられているようです http://www.settaya.net/

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宿に行く途中、長谷川順一さん設計、長谷川一良さんの工務店施工の「お福酒」母屋の震災被災後修復した母屋も見せていただきました。平入りの茅葺屋根、十間以上ある棟幅の豪壮な建物でした。 http://www2.ocn.ne.jp/~hasegawa/ http://www.ofuku-shuzo.jp/


また同じく長岡市の知る人ぞ知る茅葺の里、高柳地区(旧高柳町)で宿泊しました。隈研吾さん設計の陽(ひかり)の楽屋で夕餉を頂き、地元参加者の自慢の差し入れの日本酒と宿で用意された地元山菜料理に参加者全員多いに盛り上がりました。水田に囲まれた茅葺の宿でかえるの声を聞きながら眠りは格別なものがありました。 http://www.jonnobi-takayanagi.jp/

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翌日は和紙作家の小林康生さんの工房を訪ね、材料から栽培する行程を伺いその苦労が良く解りました。また、京都の表具師がボランティアで仕上げた和紙をふんだんに使った和室は見事でした。表具師の奥深さも垣間見ました。 http://www.kadoidewashi.com/index.php

その後、奥さんの茅葺のご生家に移り住んだ大橋さん(前日の夕餉に参加されていた)宅を訪問し、お宅の改装や生活にまつわる様々を伺いました。また、からむし(麻の一種)織をする奥さんの作品とからむしで出来た江戸時代(?)の越後上布の紋付などを見せていただきました。

記: JMRA 友の会会員 木村まり