イベント報告

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2012年7月

2012年7月29日 (日)

埼玉 〈民家の学校・オープンスクール〉 民家de 火熾 おこ し

7月29日(日)
埼玉県所沢市 農園付民家corot(コロット)
参加:24名
 
Photo  古代発火法実践の第一人者、岩城正夫先生のご指導のもと、講座スタッフは山へ篠竹採集に行き、キリモミのキリを作成するところからはじめました。
火熾し講座は、酷暑のなかでクーラーのない昔ながらの民家での開催。先生によるキリモミ式火熾しにならってやってみるのですが、実際に火熾しに成功したのは6人でした。
 熾した火で囲炉裏、カマド、五右衛門風呂に点火。食後は入浴、昼寝など思い思いに過ごし、午後は先生の厚意で希望者が「火熾し検定」に挑戦。残念ながら合格者はいませんでしたがとても盛り上がりました。 (遠藤光子)

2012年7月26日 (木)

長野/ 渡辺桐子さんの生き方・ ここだけの話& 八ヶ岳の民家を巡る旅

7月26日㈭〜27日㈮
長野県川上村
参加:25名
 
Photo_6  日本犬の純血種である川上犬を見学後、さらに高地へ移動、涼しげな植栽の向こうに茅葺き曲がり家の渡辺邸がありました。内部半分は民家そのままのつくり、半分は床暖房でタイル敷きのモダンで機能的な生活空間を、渡辺さんと設計した清水康造さんが説明してくださいました。さらに、渡辺さんがスケールの大きなドラマティックな人生を淡々と話され、そしてこれからの夢の話を一生懸命されていたのが印象的でした。懇親会は渡辺さんも夜遅くまで参加くださり、大いに盛り上がりました。
2日目は古民家と再生民家2軒を見学、盛りだくさんの旅でした。 ( 清水珠美)

2012年7月21日 (土)

長野 /佐久の再生民家見学会

7月21日(土)
長野県佐久市
参加:15名
 
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 浅間山が望める佐久の再生民家見学会に参加しました。設計のアルケドアティス・網野さん(JMRA会員)の説明では、なるべく元のつくりに戻すとのことでした。民家園のような少し暗い感じをイメージしていましたが、実際はサンルームのような大きなガラス戸、和室の屋根までの吹抜け、赤いらせん階段、2階の弁柄色の土壁、大きなキッチンストーブなどで、そんな想像は「素敵に」裏切られました。
 見学後は、参加されたみなさんとの団欒で、あっという間の1日となりました。

(渡辺未奈)

2012年7月14日 (土)

埼玉/深谷にレンガ蔵のまちなみを訪ねる

7月14日(土)
埼玉県深谷市
参加:16名

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深谷といえば「深谷ネギ」ですが、もう一つの目玉は「レンガの街」。幕末から大正初期にかけて活躍し、近代日本資本主義の指導者と称される渋沢栄一が深谷の生まれで、明治20年に日本煉瓦製造株式会社をこの地に設立しています。そのため、深谷にはレンガの建物が今も多く残っています。
そこで、まず渋沢ゆかりの国重文「誠之堂」、県文化財「清風亭」を訪問。第一国立銀行の初代頭取を務めた渋沢の喜寿を祝って行員の出資で建てられたのが「誠之堂」。イギリス農家を模したレンガ積みの建物で、ステンドグラスや石膏レリーフの天井が見もの。一方「清風亭」は同銀行の第2代頭取佐々木勇之助の古希を祝って建てられた建物で、こちらは鉄筋コンクリート造のスペイン風。いずれも大正期建築を代表する名作として評価が高く、東京の世田谷にあったものが1999年に当地に移築復元されました。美しく、魅力的な建物でした。

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続いては、地元NPO「深谷にぎわい工房」の大塚博さん(JMRA会員)らの案内で旧中山道沿いをまち歩き。まずは「塚本商店」。建物の側壁がレンガ積みで、その先端が前面に飛び出してうだつの役割を果たしています。レンガ積みにイギリス風とフランス風があることを学びました。周辺にはレンガ蔵が多く残っていましたが、区画整理の影響もあり、解体が進みつつあるとのこと。レンガ積みの場合は、曳家が難しいという事情もあるようです。 かつての金物商品の倉庫をイベントホールに改装した「深谷れんがホール」。「深谷にぎわい工房」が運営し、多目的空間として貸し出しをしています。活動報告を受けたあと、全員で記念撮影。

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最後は「旧七ッ梅酒造」を訪問。廃業跡の土地と多くの建物を借り受けて運営しているのは、一般社団法人「まち遺し深谷」。東酒蔵をイベント会場に活用するほか、「深谷シネマ」(西酒蔵)、地域の婦人達の豆腐店、鬼瓦工房、書店、カフェに貸し出すなど、地域に開放し、まちおこしの拠点にしています。 今回はレンガの建物見学だけでなく、まちづくりに幅広く取り組んでいるNPOなどの多彩な活動を学ぶことができ、収穫の多いイベントになりました。

2012年7月10日 (火)

千葉/〈民家の学校〉 民家を探る

5月6日㈰
千葉県
参加:33名

P10308632 第2回講座は、千葉県にある再生中の古民家で3つのワークショップが行われました。
 ワークショップ「土壁を探る」では土壁の構成などの講義があり、また左官職人による竹木舞の作成および土壁の塗り方の講義が行われました。「民家を探る」では建物の内部・外部を観察し、建物の特徴を学びました。「里山を探る」では建物の裏にある竹林を鋸を使用して整備しました。また、この家で生まれ育った近隣の方より、貴重なお話を聞くこともできました。(松井勇也)

山梨/〈民家の学校〉 民家を生かす

6月2日㈯〜3日㈰
山梨県甲州市
参加:33名

P1040019_3 今回ははじめての泊まりの講座でした。初日はまず伝統工具を今に伝える雨宮棟梁による大工道具の実演が行われました。先人が開発した道具で木を加工する技術を目の当たりにし、また棟梁の木を相手にする心構えのお話があり、感激しました。続いて上条集落を散策し周辺の美しい民家を見、そし
て甲州民家情報館を見学しました。2日目はまず移築再生された古民家をを見学し、再生の技術に舌を巻きました。続いて伝匠舎石川工務所にて茅葺き体験、古材の見学を行いました。(松井勇也)

東京/〈民家の学校・オープンスクール〉 住まいと道具の生活革命 その壱 床

5月20日㈰
東京都東久留米市・村野家住宅
参加:29名 (国登録有形文化財)

Op1_ 約4,000坪の敷地に薬医門、茅葺き民家、蔵3棟、離れが点在する村野家の主屋をお借りして、道具学会会長山口昌伴氏による「床」をテーマに住居と民具についての講演を実施しました。午前に講演を、庭を見ながらの昼食、その後2時間の邸内見学と、たっぷりと時間をとりました。
 参加者からは「壁、建具など、民家の部材をテーマにした講座を続けてほしい」「ふだん見学できない、維持管理のよい民家を堪能できた」といった満足された意見を多数いただくことができました。 (矢野和代)

東京/登録有形文化財セミナーⅡ

3月31日㈯
東京都杉並区
参加:36名

Dscn0201 セミナー第2回目は、昭和8年築の登録有形文化財、一いっ欅きょ庵あんが会場となりました。まずJR西荻窪駅に集合。一欅庵まで戦前の家々を、到着後に「洋間付き和風建築」の内部を見学し、豪壮な梁や茅葺に代表される古民家とは違う魅力を感じました。セミナー初めは、オーナーの辻さんご夫妻が一欅庵の歴史と活用実績などを紹介。次いで「杉並たてもの応援団」前代表の田村公一さんが制度を使って民家を存続・活用させてきた活動などを話されました。
 応援団の今後の予定では、5月に一欅庵でオーナー交流会の開催や区内にある戦前の建築の悉皆調査を行うそうです。 (木村まり)

東京/出版記念パーティー

5月11日㈮
東京都新宿区
参加:30名

Dscn0544 JMRA編『よみがえる蔵―全国再生事例44選』が3月末、丸善出版から刊行されたのを受け、出版記念パーティーが新宿・四谷のリストランテを会場に開かれました。再生事例の建築主、設計・施工関係者のほか、蔵の再生に興味のある方々など、北は山形、西は広島まで30名が参加。
 編集に携わったプロジェクトメンバーからのコメント、経過報告に続いて、参加者全員が蔵の再生に込めた思いをそれぞれに披露しました。「本が出て全国から問い合わせの電話が鳴り続いた」などの報告もありました。文化財である蔵が再生によって新たな命紡ぎ始めるとしたら、こんな嬉しいことはありません。 (清沢和弘)

千葉/鴨川市加藤邸見学ツアー

4月22日㈰
千葉県鴨川市
参加:18名

Img_9431 鴨川市で現在再生工事中の里山付き古民家と、周辺エリアを見学する一日ツアーを実施した。加藤邸は北側に山を控え、主屋、牛小屋、畑、水田などが敷地内に凝縮された、鴨川独特の特徴を持った里山民家。近隣の、海を望む斜面には棚田が保存されている。登録文化財の旧水田邸は茅葺き屋根を葺き変えたばかりで美しい外観だった。
最後にメンバーのお宅に立ち寄り、再生事例を見学。地域に根付いた建築様式をじっくり学ぶことのできた充実した見学会となった。今後加藤邸の再生に向けて、ワークショップを企画する予定である。 (西本佳代子)