イベント報告

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2011年10月

2011年10月17日 (月)

兵庫/屋根葺き作業のワークショップ

9月10日(土)~11日(日)
兵庫県赤穂郡
参加:1日目/6名、2日目/6名

Photo_21 真夏を思わせる暑さの中、ボランティアのみなさんの協力を得て瓦葺きのワークショップが開催されました。
 これは2坪ほどの小さな建物ですが、2009年からJMRA会員のみなさんが協力し合って構造材を刻み、2010年に建前をしたものです。使用した部材はほぼ全てが古材で、今回使った瓦も葺くための土も全てこの現場内で発生した解体材です。
 今年のワークショップは10月22日から23日の1回を残すのみですが、次回も引き続き残り半分の瓦葺き作業を行う予定です。 (近畿地区運営委員会)

東京/廃校の再生園舎見学とクスノキの下でバベキュー(首都圏交流会)

9月10日(土)
東京都目黒区
参加:40名

Photo_20 午前は交流会併催イベントとして、古材を利用した住宅リフォーム(設計:長房直さん・JMRA会員)の見学会が開催されました。参加者は25名。
 午後は廃校になった木造校舎(福島県・昭和8年築)を移築再生した目黒の幼稚園の見学です。設計した相子芳也さん(JMRA会員)から校舎の説明や園長先生の教育理念などを聞くことができました。引き続き、首都圏会員の交流会となり、樹齢140年のクスノキの下、生ビールとバーべキューで大いに盛り上がりました。  (文化企画部会、民家まちづくり部会、民家活用部会) 

埼玉/金継ぎ教室in楽の蔵

8月20日(土)
埼玉県越谷市
参加:9名

Photo_19 欠けたり割れたりした茶碗や皿などを修復する、「金継ぎ」という日本独自の伝統技法の体験イベントを開催。
 今回、金継ぎの出張教室が開かれたギャラリー「楽の蔵」は、山形県の築130年の蔵を移築再生したもので、1階が創作フレンチレストラン、2階がギャラリーになっています。
 9人の方に参加いただき、楽しいひとときをすごし、当日中に全員の金継ぎを完成することができました。
 またオプションとして、1階のレストランでたいへんおいしいランチをいただきました。 (民家活用部会) 

山梨/「浦木戸の家」再生民家見学会

 7月30日(土)
山梨県上野原市
参加:18名

Photo_18 東日本大震災により、建物が受けたダメージや全国的な資材不足の影響などで工事が遅れ、「浦木戸の家」(設計:アルケドアティス)の引き渡しは見学会の2、3日前に済んだばかりでした。
 予定時間より早めに行ってみると、家具を整え、掃除を済ませ、花を設え、出迎えの準備が整っていました。民家の学校の生徒仲間が、昨夜から泊まり込みで準備を進めてくれたとのことでした。工事の期間中も片付けや庭木の手入れなど、大変お世話になりました。民家の再生はこうした多くの方好意にも支えられて実現するのだと思います。

熊本/〈九州民家塾〉伝統的構法の水俣エコハウスを訪ねる

7月31日(日)
熊本県水俣市月浦
参加:20名

Photo_17  「水俣エコハウス」(本文p.14参照)設計者の古川氏による解説と、竹の器に入ったソーメンのご馳走で建物と舌を堪能しました。
 その後、水俣市が生んだ明治の文豪徳富蘇峰・蘆花兄弟の生家を訪ねました。1790年に建てられた熊本県最古の商家建築です。最後に水俣病歴史考証館を訪れました。水俣は最悪の公害が発生した地域です。 生活を豊かにするはずだった化学物質によってもたらされた水俣病を学ぶなかで、「足るを知る普通の家」が水俣市のモデル住宅として選ばれた理由のひとつかもしれないと思いました

山梨/なまこ壁作りワークショップ

8月27日(土)~28日(日)
山梨県北杜市白州
参加:6名

Photo_15 4年前からセルフビルドで蔵の移築再生をしていた武田邸で、ついになまこ作りの最終仕上げに挑戦。本職の左官職人でも最近は施工の少ないなまこ壁を、果たして素人の我々ができるのか?そんな心配をよそに、メンバー全員が全力で作業して、2日間でかなりの部分を完成させることができました。再生前の美しい佇まいを、そのまま再現した蔵は見違えるように立派になり、皆職人顔負けのなまこ壁チームになったと自信をつけました。(民家お助け隊) 

静岡/柿渋ワークショップ

7月16日(土)~17日(日)
静岡県富士宮市
参加:7名

Photo_14 夏空を背景に雄大な富士山がそびえる裾野の宮城の桃生から移築再生された大屋根の「富士観望庵」は、どっしりと重厚な佇まいを見せています。最初は渋柿の収穫です。小さな青柿を大量に採ってきて渋柿のへたを切り、つぶす流れ作業。後日それを絞って熟成します。
 軒下の作業で昔の農家の気分に浸り、庄屋の建てた素晴らしい古民家の醍醐味を味わいながら宿泊できて、2日目は、柿渋を建具に塗装する作業も体験しました。楽しく充実したイベントとなりました。 (民家お助け隊)〈写真は2011年6月6日付「夕刊三重」より〉

三重/〈東海民家塾〉地震とは?

6月5日(日)
三重県松坂市
参加:14名

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  東海民家塾(松阪市市場庄・格子戸の会と共催)の今年度第1回が米ノ庄公民館で三重大の建築系学生を含め開かれた。今回は、3月11日に起きた「東日本大震災」を受けて、「地震とは?」がテーマとなった。
 日本で起きる地震のメカニズム、地震に対する強さは免震、耐震、制震等の考え方があり、木造もコンクリートの建物も“法的には同じ耐震性”であること。また、古民家の伝統工法の建物は、“柔らかい”耐震性を持つ特徴があることなどが話された。さらに、福島原発事故に関して、「脱原発」の必要性と可能性も話題になった。講師はJMRA会員の細野良三さん。 

大阪/〈きんき民家塾〉 左官技術の講義と漆喰塗り体験

9月10日(土)
大阪府東大阪市
参加:25名

Photo_12  国内外でご活躍の蒼築社の松木憲司氏
をお招きし、ご自身が取り組んでおられる漆喰についての講義は、工程、材料の違いや配合物の種類の多さ、塗り厚の差など沢山学ぶことができました。
 本漆喰はのりが入っています。色が白く土壁の上に2mmくらいの厚さに仕上げるものです。防水性は期待できません。土佐漆喰は、のりを入
れず自然素材のみで作られています。稲藁スサを発酵させてから石灰に混入するので、黄色味をおびています。15mmくらいに塗りつけしっかりと鏝で押さえ仕上げます。防水性も期待できます。色は、日がたつと黄色味が薄れてきます。手間がかかるのでどうしても高くついてしまうのですが、耐久性があることを考慮すればいいものだと思います。
 講義の後、皆で、ボードや木摺りに土佐漆喰と本漆喰を塗って、その感触を体感し、場所を移して(居酒屋)続きの講義がありました。

滋賀/〈きんき民家塾〉 伝統構法による新築住宅現場見学

8月6日(土)
滋賀県近江舞子
参加:25名

Photo_11 暑い夏にもかかわらず大勢の塾生が参加しました。案内してくださった梓工務店の伊東社長の思い入れの家は、木々に囲まれた中にありとても素敵でした。
山の中にある関係か、地面を掘れば沢山出てくる石をうまく使っていました。足元の基礎外周は、石場建てにし内部は布基礎様に石を使うなどの工夫がなされ、木組みは一切金物なしで組み付けた架構は、ハウスメーカー仕様とはかけ離れ、どっしりとした中で土壁との調和の美しさはむしろ斬新さがあり、飽きのこない空間が広がっていました。これぞ、日本伝統技術に裏打ちされた現代民家、を堪能し、当主にお礼をいって帰路につきました。