イベント報告
2011年4月
2011年4月18日 (月)
石川/(日本建築研鑽会)加賀百万石・金沢数奇屋の雅にふれる
2011年2月19日㈯〜20日㈰
石川県金沢市中心部
参加:1日目15名、2日目17名
1日目は、平成13年に移築修復された茶室「松しょう声せい庵あん」と伝統的建造物群保存地域に指定されている茶屋街東山ひがしと主か ずえ計 町を見学し、加賀数寄屋と金沢の文化にふれました。
2日目は、金沢市の町家再生活用モデル事業で再生されたギャラリー長町集あ ぢさい真藍工房と重要文化財の「成せい巽そん閣かく」を訪れ、金沢市の町家再生に対する取り組みや、加賀前田家の雅を感じることができました。
両日とも、北陸の冬とは思えない晴天に恵まれ、各見学場所の移動の折にも、武家屋敷や町
家を観ることができて有意義な時間を過ごしました。
長野/冬の信州の暮らし「信州スタイル」
愛知・三重/服部家住宅・長島の民家再生見学会
2011年1月30日㈰
愛知県弥富市
参加:13名
1653年に建てられた庄屋の服部家(国・重要文化財)を見学しました。長屋門を入ると茅葺き屋根の主屋が見えます。天井が高く、大黒柱はありません。よく見ると釘なしのほぞ継ぎです。当主によると「350年間(宝永…安政…東南海)大地震に耐えてきました」。昔の石場建て、溝差しは凄い。板戸を開けて次の間へ、襖は一間半で京唐紙胡ご 粉ふん引ききら刷り、縁は槍が本座敷まで届かないように幅が広いそうです。離れには茶室があり、奥座敷は書物処。廊下側襖の上半分はケンドン式の障子。庭にある城跡の石も存在感があります。在家で350年前の建物が残っているのが不思議でした。
次は長島にある再生現場の見学へ。1mも基礎が上がっていて柱だけになっていて、解体前の5寸の傾きも見事に直されていました。
東京/<民家の学校>終業式「民家の明日」
2010年12月5日㈰
自由学園明日館(東京都豊島区)
参加:のべ60名ほど
西東京市で「和の家櫻井」を運営する山田哲矢氏、山梨県精進湖村で限界集落再生に取り組むブラッドレー・ホール氏という民家再生活動の先達からお話を聞きました。2人の話に刺激を受け、今我々に何ができるかを考え「2011年11月11日に、11期生の家を造ろう!」という素敵
な夢ができました。
締めは、蔵書票作りワークショップ。それぞれの想いを、ホオの木に刻んでいきました。
ライトの吹抜け空間に優しく包まれて、修了式を行い、1年間のスライドを背景に、講座に協力いただいたゲストとの再会。素敵な出会いを噛みしめながら、明日館の夜は更けていきまた…。
神奈川/登録時業者の会in鎌倉
広島/茅刈りイベント、千代の春酒造見学
京都/きんき民家塾「畳技術」
2010年12月4日㈯ 京都市北区/参加:24名
生活様式の変化により畳敷きが少なくなり、また畳たたみ床どこも藁わら床どこから簡易なスタイロ床が主になり畳の感触が変わってきました。
日本で一番古い畳は正倉院に現存し、藁ではなく水生植物のマコモを重ねた床に藺い 草ぐさを被せ、縁をつけたものです。貴族社会の時代では畳たたみ縁ぶちの紋様が身分により厳密に定められていました。今までは上等な絹麻などが使われていましたが、今では化繊が主になっています。
藺草の主な産地は広島、岡山、熊本、佐賀ですが、今では日本の技術を移した中国産が多くなってきました。
今、折りたたみができる畳など、いろいろ新しい試みがされていますが、畳文化を絶やさないようにしたいものです。