イベント報告

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2010年11月11日 (木)

兵庫/第22回ボランティアによる茅葺き民家再生プロジェクト

会場=兵庫県赤穂郡上郡
日時= 2010年9月25日(土)、26日(日)
 
 現場に到着してまず驚いたのは、好き放題に伸びた雑草。総勢15名で約一時間半かけて草刈りを行い、現場はすっかりきれいになった。
 201009_3ようやく上棟作業にとりかかる。まずは基礎の上に土台を敷く。「コン、コン、コン」「入った入った!」「ん、なんかちゃうぞ」「この土台長すぎるやんか。直さなアカンで」。しばしの刻み作業の後、「よっしゃ今度は無事納まった!」。こんなやりとりもありながら、少しずつ作業は進んでいく。
 柱が立ってきたら貫を通し、桁を載せ、つなぎの梁を架けて小こ屋や束づかを立てる。最後に棟木が無事納まって上棟。お神酒と塩で簡単な儀式も行い、晴天の初秋の空に古材の骨組みが映えた姿はとても清々しかった。
 土台から柱、梁、貫など、すべての構造材は、過去2年にわたって、このプロジェクトに参加された素人のみなさんが、一つひとつ仕口を手で刻んだものだ。ホゾや蟻だけでなく、なかには光りつけをしたものまである。すべての材料は、この敷地内に建っていた建物の解体の際に出た古材ばかり。棟梁の指導があったからこそできたものではあるが、それにしても実際に建ってしまったのだからすごいと思う。 二日目の作業は、垂た る木きを流して野のじ地板いたとルーフィングを葺き、雨あ ま仕じ舞まいができたところで終了した。 このプロジェクトは、2003年に民家バンク登録物件としてJMRAが相談を受けたことが発端だった。一〇年間無償で、ボランティアによる民家再生を自由に行うことをオーナーに了承していただいた。着手した2005年から数えて今回で通算22回目となる。 毎回一泊二日の日程で、夜の宴会も含めてみんなで大いに楽しみながら続けている。
 残された期限は4年。興味のある方はぜひご参加いただきたい。次回は、2011年5月の予定だ。
(兵庫県・正会員 佐藤 仁)