イベント報告

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2010年6月

2010年6月29日 (火)

福島県/南会津の山村散策と地元『囲炉裏端の会』との交流会

会場=福島県南会津町
期日=2010年5月29日・30日

週末の緩んだ空気に包まれた会津線・田島駅に降り立つと、人懐こい笑顔の原啓さんが出迎えてくれました。
今回は、茨城県土浦市在住の原さんが週末を過ごす南会津町の民家を訪ね、地元の「囲炉裏端の会」の方々と「民家を生かしたまちづくり」について意見交換し交流を図る1泊2日の企画でした。原さんは昨年郡山で開かれた民家フォーラムで、南会津町のまちづくりについて事例報告をされています。
参加者は、原さんご夫妻を含め14名。

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最初に向かったのは北欧料理店兼ペンションの「ダーラナ」。茅葺き屋根に白壁、アズーレ色のアクセントが異色。入り口には真っ赤な木馬・ダーナラホースがでんと構えていました。日本の民家を北欧風に改造した建物ですが、囲炉裏もあって泊り客の交流の場になっていました。

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国道を横切ると、原さんの再生民家がありました。この地方に多い曲がり屋(馬屋中門造り)です。原さんは車の雑誌で見かけた「ダーナラ」に興味を持ち、こちらに通ううちに、すっかりこの土地に見せられ、空き家となった家を手に入れて、出来るだけお金をかけず、地元の民家の廃材を入手して「民家再生」を続けながら、原スタイルとして素敵なセカンドハウスに改装して活用しています。
リビングに入れば、そこには黒光りする太い梁、柱、そして床。北面と西面の壁を開口した二つの大きな窓ガラスからはいっぱいに広がるさわやかな緑が迎えてくれます。カウンターに座ると、その新緑のなかの渓流と小滝が目に入り、それは額縁に入った1枚の日本画。背後には微かにジャズが流れ、心が解き放たれる気分です。
一段上の板敷きには、手入れの行き届いた囲炉裏が夜の出番を待っています。
原さんはすっかり近隣に溶け込み、この家に関わった地元の職人さん初め、多くの人々のパイプ役を担っているようです。


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散策時に立ち寄った再生途中の民家は、原さんの再生民家を設計された方が南会津が気に入り、仲間5人で屋根の抜け落ちた民家を借り受け、セルフビルドで工事をしているものでした。「男の隠れ家」として「集う・語る・遊ぶ」ことができればと、お金をかけないユニークな工事が進行中でした。今後の進行具合が楽しみです。


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夕方から始まった囲炉裏を囲んでの交流会には、地元の職人さんや都会から来て地元で働く若者ら「囲炉裏端の会」のメンバーが集まってくれました。何と言っても囲炉裏を囲む朝釣り上げた岩魚の炭火焼きが圧巻、そして地元旬の立派なアスパラの1本丸ごと揚げ等、食べ切れないほどのご馳走を頬張りながらの語らいの輪があちこちにできました。

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温泉宿「さゆり荘」に宿泊しての2日めは、まず奥会津博物館南郷館で雪国の生活文化を伝える民具の数々と2棟の民家を見学。
続いて、民家を改造した開店間近のカフェ&レストランを訪問しました。「囲炉裏端の会」のメンバーである造り酒屋「花泉酒造」さんが、原さんの民家再生に刺激されて取り組んだとのことです。お酒の仕込み水で入れたコーヒーと酒粕入りケーキをご馳走になり大満足でした。こちらの「ロ万」シリーズのお酒は都会ではなかなか手に入らない話題のお酒です。


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当日急遽追加した「前沢曲家集落」を見学。最後に会津祇園会館に移動し、郷土料理の一品が添えられた昼食をいただき、現地解散となりました。
南会津は初めてでしたが、川の透明度や景観の美しさに、また手入れの行き届いた家周りや鎮守の社に、まだまだ日本も捨てたものではないなと思いました。
ぜひ、また訪れたいです。
(千葉県・友の会会員 谷辺順子)