山梨「古里庵」一坪小屋の組み立て実演
会場=山梨県甲州市
期日 =2009年12月13日(日)
「JMRA山梨民家の会」の企画で行われた今回のイベントには、20名ほどが参加しました。
この小屋はもともと三年前に、甲州市塩山在住の雨宮国広さんが製作されたものです。川崎市立日本民家園に保存されている多摩川の船頭小屋を模した一坪の小屋里庵」)です。
今回のイベントは、この小屋を市内塩山にある「福々亭」の前庭へ移築する作業の見学です。
雨宮さんは「どんな木でも生かす」をモットーに、手道具のみで、自分たちで伐りだした木を使った家づくりを実践されています。今年の八月にも、移動組み立て式で三坪の茶室を、持ち寄った手道具で造る準備をされているとのことでした。
小屋の組み立ては、垂(たる) 木(き) の固定以外は釘を使わないもので、一人でもできるとのことですが、今回は短い時間で仕上げるため二人での作業となりました。あらかじめ、土間に埋め込まれた玉石の上に土台を回し柱を立てますが、柱、梁、桁行の組み合わせは、鳥居と同じとのことで、小さな小屋でも構造はしっかりしていると関心しました。竪(たて) 羽(いた) (め) (は) 目板は、曲がりのある部材に合わせて切られていて、番付順にはめ込み形ができてきたところで、一昨年現地再生した主屋で
昼休みとなりました。
昼食は弁当と、参加者の子どもさんがおこしてくれた竈の火で温かいけんちん汁をいただき、体も温まったところで午後の屋根部の作業見学です。
野(いた) (じ) (の) 地板を葺き、建具を取り付けて作業は終了。杉皮葺きは後日ということになりました。
参加者が順次内部を見学。細丸太を使った庇の垂木や、木(き) 小(まい) (こ) 舞の見える天井と古い茶箪笥の戸を使った小窓の雰囲気は、船頭小屋というよりは茶室の趣です。
その後、雨宮さんより日本の斧と西洋の斧の違いや、古代の石斧や鉄斧での力の入れ方など、実演を交えて教えていただきました。
木の先端部まで「生かす」(使い切る)ことは、自然からいただく木材を大切に使う心だと教えられました。
(埼玉県・友の会会員 中川淳一)





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