埼玉県/「建て主による建て主のための民家再生ここだけの話」
今年で5年目を迎えた「建て主による建て主のための民家再生ここだけの話」の講座は、昨年から、再生民家を会場として講座を開いています。
今回は、長年民家の再生に携わり、再生民家の設計では定評のあるGプランニングがついに築140年の古民家を入手し、アトリエとして再生した埼玉県飯能の「新寺の家」で、参加者14名、総勢27名で開催。
事例1は、Gプランニングの佐々木さん。プロといえどもいざ自分の家となると苦労し、予算上分離発注にしたが、その大変さなど、それこそ「ここだけの話、建て主さんの気持ちがよく解りました!」と本音をちらり。
また、この過程で、工学院大学中島研究室の協力により、民家再生の環境負荷削減のCO2による徹底調査を行い、結果は、やはり民家再生はCO2排出量削減効果が得られることが分かったとのこと。
事例2は、山梨県鳥沢の90年前に古材で建てた農家を養蚕が盛んだった昭和30年代のころの姿に戻し、人の集まる場所にしたかったという小俣氏。
使えるものは全て使うという精神で、古材を使い、余った床板や根太は壁材に使用したら、良い質感がでたという。
部分的には、塗りを自分でやったり、2階の床板の隙間に板をはめたり、いまだ進行中であるが、週末にはたくさんの人が集まるようになったそうだ。
事例3は、神奈川県座間市の自宅、新築和風木造住宅の一部に古材利用、建具利用をされた鈴木氏。
平屋で軒深く、縁側がある家、同じ金額であるのならとことん木材でと、こだわった家だ。
奥様が幼い頃慣れ親しんだ築150年の兜作りの家の建具と一部の古材を利用した。
最初に費用、希望を伝え、あとはお任せし、ほとんど口を出さなかったことが成功の秘訣という。
参加者からは、「再生中だが実物を見る機会がないので」「工務店だが手仕事を残したいので実際に建てる人や施主の気持ちを知りたい」「すでに壊されてしまったが、残ったものや田んぼをどうかしたい」「田舎に民家がありどうしようか悩んでいる」などの質問や感想があった。
講座の後、文化部会の高田さん手作りの焼きさば寿司、うまき寿司、サラダなどが用意され、急遽懇親会を開いた。殆どの方が残り、それぞれ情報交換などをして予定の2時間近くもオーバーして終了した。




