情報誌「民家」

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2009年7月23日 (木)

65号(2009年3月発行)

Cover_65 見事な「通しもの」をもつ藁葺き民家
撮影=柳下征史

巻頭インタビュー
都会育ちが藁葺き民家に暮らして

生活評論家
鏡野米子

築150年余りの茅葺きの民家に住んで、15年以上になります。どうしても民家に住みたくてほうぼうを探し、やっとのことで福島県内で見つかったのですが、初めて見たときは、雨漏りがし建具の開け閉めもできない状態でした。/p>

直せるかどうかが一番の問題です。ところが、その家を見るなり、誰もが「ムリ、住めないよ」。でも、あきらめられません。夫の職場に近く、子どもが学校に通えるところで、10年近く探して出会えた家です。民家再生についての講演会に出かけたところ、講師と話ができ、設計士の松井郁夫さんを紹介いただきました。

家を調査した松井さんは「直ります。やりようですよ」と、あっさりしたものです。こちらは半信半疑。予算が限られていることを念押ししてお願いしました。大工さんは、以前の隣家を建てた人にしました。挨拶に来られたときの印象がよかったので見積もりを出してもらったら、高からず低からず、「この人なら」と決めました。その棟梁とは、今も行き来しています。増改築はもちろん、障子の張り替え、水道が凍結した、給湯器を取り替えたい、なんでもまず棟梁。すぐに責任をもって手配してくれます。(後略)

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さかいの・こめこ

暮らし研究工房主宰・薬剤師・福島県教育委員会委員。1948年群馬県前橋市生まれ。千葉大学薬学部卒業後、東京都立 衛生研究所にて働く。1995年から福島県の茅葺き民家に住み、手づくりの暮らしを実践。境野邸は1997年の「健康な住ま いコンテスト」(松下電器産業主催)に入賞、雑排水を浄化する木炭浄化槽も設置されている。著書に『自然暮らしの知恵 袋』(家の光協会)、『こどもと楽しむ日本の行事ごはん』(学陽書房)など多数。

    <目次>
  • シンポジウム 介護施設としての民家活用
    基調講演 NPO法人「天の川」理事長 飯島龍一郎
       事例紹介1 通所介護・介護予防施設「和のいえ櫻井」運営 山田哲矢
       事例紹介2 フェリカ建築&デザイン専門学校教諭 深津保雄
  • シリーズ 民家の宿、民家の店 食事処「筑紫野茶寮・野の庵」/カフェレストラン「五風十雨」
  •    
  • シリーズ・民家トラスト(1)
       豪商の出店を食事処・イベント会場に  —福岡県前原市「前原古材の森」—
  • わが地域の民家(7) 群馬県の養蚕農家 難波伸男
  • 民家再生事例   郷里の家を定年後の住まいに 山口県大島郡周防大島町 村田邸 古川保
  • ニューヨークで日本の民家を生かす 鈴山弘祐
  • U‐50(JMRA若き担い手の会)新木場を見学 小林泰三/本城正将
  • 「JMRA民家バンク」情報
  • 読者のひろば 民家ネットワーク
  • 書籍紹介 『日本一の蔵めぐり—会津喜多方の迷宮』
  • JMRAイベント報告  山梨/「甲州民家」現地再生工事見学会 第三回日本民家の美術展
  • 第五回すみあい塾 茅葺き民家の研修と見学・茅刈り体験
  • 事務局ニュース
  • 小さなかやぶきの里をたずねて 埼玉県飯能市森田伊佐