63号(2008年11月発行)
奈良県都祁村白石撮影=佐野昌弘
巻頭インタビュー
なんもねえところでござんすが
タレント
ダニエル・カール
山形県を走るフラワー長井線に白兎(しろうさぎ)という小さな駅があります。田んぼのど真ん中にあるんですよ。一番近い家でも歩いて5分くらい。米が乗るわけじゃないですし、不思議でしょうがない。でも、稲が育っていく季節ごとに素晴らしい景色が楽しめます。この沿線は日本有数のきれいな景色のところだと思います。
何があるかと言われても、はっきり言ってなんもねえところでござんすけども。その何もなさが素晴らしいんです。雄大な山に囲まれ、見渡すかぎり田んぼが広がってる。四季がはっきりしているところで、真冬と真夏ではまったく違うよさがあります。春もいいですよ。樹齢1200年の古木などを結ぶ「置賜さくら回廊」の桜が咲きます。ほんとうに、何もないところに、桜の巨木がぽつんとあるんです。
山形県と縁ができたのは、この沿線の中学と高校に英語を教えに通った30年ほど前です。妻の実家が米沢にあって、いまも月に2,3回は足を運びます。新幹線の窓の景色で、福島県から山形県に入ったことがすぐにわかるんですよ。屋根が瓦からトタンに変わります。山形は雪が多いからでしょう。米沢や尾花沢などでは9割以上がトタン屋根じゃないかな。(後略)
ダニエル・カール(Daniel Kahl)
1960年、米国カリフォルニア州モンロビア市生まれ。高校時代、交換留学生として奈良県智弁学園に1年間滞在。米国パ シフィック大学在学中(国際政治経済専攻)にも来日し、大阪、京都、佐渡島に滞在する。大学卒業後、文部省英語指導主事助手として山形県に赴任し、3年間英語教育に従事。その後、翻訳・通訳会社を設立、テレビ・ラジオ等の仕事を兼務し現在に至る。ABC「おはよう朝日です」(毎週水曜放映)に出演中。
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<目次>
- 座談会 茅葺きのこれから―今日的意義と課題 出席者 安藤邦廣・屋根晴・西尾晴夫・石川重人 わが地域の民家(6)佐賀県のヨシ葺き民家(くど造り)鈴山弘祐
- 民家再生事例 中越沖地震で被災した民家を再生 ―伝統木構造茅葺き民家は地震に強かった 新潟県刈羽村吉田邸 長谷川一良
- この人この仕事/工房探訪 畳職人 羽毛田正夫さん
- 「JMRA民家バンク」情報
- 民家ネットワーク 春・夏・秋・冬
- 書籍紹介 『民家のしくみ 環境と共生する技術と知恵』
- JMRAイベント報告 富山/礪波の散居村で木とふれあう・古材と木の工作と実験/福井/越前 茅葺き民家群と旧今庄宿――暮らしと活用と町並み再生/千葉/東京の町家を再現した小粋な数奇屋調住宅見学会/山梨/養蚕民家と富士川水運の蔵、提供民家見学会
- 「民家トラスト」設立について 佐藤彰啓
- 「民家フォーラム2008」協賛広告
- 「民家フォーラム2008」会員広告
- 事務局ニュース 36
- 小さなかやぶきの里をたずねて 山形県西置賜郡東中山 森田伊佐





