情報誌「民家」

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2006年9月 1日 (金)

50号(2006年9月発行)

秋の日々(富山県利賀村)
撮影=乗兼広人(JMRA正会員)

巻頭インタビュー
暮らしをデザインして伝えていく

デザイナー
松場登美

25年ほど前に、夫の郷里である石見銀山のふもとの島根県大田市大森町に住むようになりました。私が大森町に来た年は、小学校の卒業生がたった一人。荒れ果てた民家が立ち並んで、石見銀山の観光地ではあっても誰一人訪れないような寂しい町でした。上から下まで約一キロの集落に当時人口が500人。でも私自身は来た当時から何か肌が合うといいますか、よくヒューマンスケールという言葉を使いますけれど、誰もが顔を見ればわかる心地よい規模だと思っていました。

そこで物づくりを始めて、18年前に自宅前にあった築150年くらいの空き家を改装して店をつくりました。誰もが「何でこんな辺鄙なところに……」と言いましたけれど、私にとっては自然に恵まれた小さな集落がとても魅力的だったのです。たまたま縁あった所をよしとして、いいところを見つけていく暮らしのほうが幸せに繋がるのではないかと考えていました。(後略)

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まつば・とみ

1949年三重県生まれ。1981年、夫(松場大吉)のふるさと大森町(石見銀山)に帰郷。実家、松場呉服屋の片隅で布小物の製造、販売を始める。 1989年、築150年の古民家を修復し「ブラハウス」をオープン。以来、数軒の古民家を修復し、生活文化交流の場として活用。1993年より10年間、女性による女性のためのフォーラム「鄙のひなまつり」を主催。1996年、国土交通省・地域アドバイザーに就任。1998年、株式会社石見銀山生活文化研究所を設立、所長就任。2003年、NPO法人「納川の会」発足、理事就任。内閣府・観光カリスマ百選の一員に任命される。

  • 『民家』50号を迎えて 佐藤彰啓
  • 茅葺き民家の保存から、農村の未来を考える 茨城県石岡市八郷地区にて 関野和男/関野育/木崎眞/武田清一/高橋久
  • 「古民家でロケをする」ということ 映画「赤い鯨と白い蛇」の制作を担当して 市川幸嗣
  • 夢の古民家オーナーシップ 山梨県塩山での現地再生の経験から 松前俊顕
  • 体験的民家再生考(15) 民家再生には慎重でありたい 三宅義昭
  • 民家再生事例 兄弟姉妹で残した大切な家 長野県上水内郡小川村 K邸 峯村洋
  • 古材利用のアイデア(2) 棚橋みさ子
  • シリーズ 民家の宿、民家の店 そば処「草々」/日本料理「米宗」
  • 民家ネットワーク 春・夏・秋・冬
  • 書籍紹介 『歴史的遺産の保存・活用とまちづくり』『百年前の伝言板』
  • 「JMRA民家バンク」情報
  • JMRAイベント報告
  • おいでんさい「民家フォーラム2006」
  • 『民家』総目次(20号〜49号)
  • 『民家』50号記念「ひと言メッセージ」
  • 事務局ニュース
  • 小さなかやぶきの里を訪ねて 森田伊佐