情報誌「民家」

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2005年11月 1日 (火)

45号(2005年11月発行)

砺波平野のアズマダチの民家(富山県砺波市)
撮影=佐伯安一

巻頭インタビュー
半歩戻って日本のあり方を見直す

映画監督・ドキュメンタリー映像作家
乾弘明

今回「平成職人の挑戦」という映画を監督しました。岐阜県高山市で行われる高山祭の祭屋台が約100年ぶりに新造されることになり、それを13年間にわたって記録したのです。

今、国が伝統文化の継承のためにしているのは、学校や研修の場をつくることです。職人たちが日常的に手を動かして仕事をできる環境を作り出すことが、文化や技術を継ぐための最大の課題です。

日本は戦後、とくに高度成長のときに、それまで培ってきた文化を一回否定してしまっているようなところがあります。それをもう一度見直すタイミングは、今がぎりぎりだと思うのです。全部戻る必要はないけれど、半歩戻って考えてみることが非常に求められています。

大きなことを言うようですが、ここで日本のあり方をもう一度見直さないと「日本とは何か」ということが分からなくなってしまいます。この映画のなかには、そういう問いかけが含まれています。(抜粋)

いぬい・ひろあき

1963年北海道旭川市生まれ。1984年テレビ制作会社入社、テレビ朝日「ニュースステーション」に出向。主にドキュメンタリー番組のディレクションを経て、2004年花組設立。自然環境保護、エコ関係、水中撮影番組では専門家にも高い評価を得る。現在、テレビ朝日「素敵な宇宙船地球号」制作など。初監督した長編ドキュメンタリー映画「平成職人の挑戦」は文部科学省「特選」に選ばれた。

  • イベント・レポート 能とお香と再生民家のつどい
  • 観世榮夫会長講演「能のユニークさ、新しさを語る」より抜粋
  • フォト・レポート ドイツの民家と暮らしをたどる9日間
  • 体験的民家再生考(12)生きた木を活かしきる 小林廣高
  • ニッポンの林業—山と木の話(7)木曾のヒノキで家を造る運動 木曾ヒノキで家を造る会 巣山環
  • 民家再生事例(1) 金沢に残る町家を再生 石川県金沢市 O邸 越島裕昭
  • 民家再生事例(2) 軽井沢で甦った思い出の家 長野県北佐久郡軽井沢町 N邸 藤木正行
  • 連続講座「民家再生の設計・監理」を終えて
  • JAPAN2001/三周年記念リレーエッセー(5)キューガーデンへの民家移築とシンポジウム 坂本新太郎
  • シリーズ 民家の宿、民家の店 萱葺き民宿「友田家住宅」/そば処「みずほの村市場 蕎舎」
  • 民家ネットワーク春・夏・秋・冬
  • 書籍紹介町家再生の創意と工夫—実例にみる改修の作法と手順』『湖底に消えたふるさと・荒沢村—亀井良生・佐藤盛夫写真集』ほか
  • 「JMRA民家バンク」情報
  • JMRAイベント報告
  • 「民家フォーラム2005」協賛広告・会員広告
  • 事務局ニュース