情報誌「民家」

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2005年7月 1日 (金)

43号(2005年7月発行)

若葉薫る(京都府美山町)
撮影=稲垣喬方

巻頭インタビュー
宝物を気づかせる人が必要

料理研究家
小林カツ代

私自身は、都会で生まれ育った町っ子です。町っ子、そして若い人ほど民家とか古いものの大事さがわかるような気がします。最近、体験として何も知らないはずの若い人たちのなかに、古い物を大事にするという美意識が生まれてきているように感じます。

ある地方のまちおこしをした時に、その責任者が都会の人間に頼んで大成功しました。地方の人は町を変えなくてはと思っているから、なにか新しいものを作ったかもしれない。しかし、私どもは壊される嘆きを知っているものだから、土地のものを生かそうとするわけです。

土地の人たちは宝物を持っているのに気がつかないのですね。それを責めるのはたやすいですけれど、そのとき「その宝物を活かそうよ」という人がいないとだめなんです。その宝物に気づかせてあげて、それがその人たちにとっても心地よいことにならないといけない。だから、民家をいらないという人がいても、いる人がいるから壊さないでくださいという活動はとても大事だと思います。(抜粋)

こばやし・かつよ

大阪生まれ。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌、講演など、食だけの分野にとどまらず多方面に活躍中。2000年に出版された英語版『The Quick and Easy Japanese Cookbook』の料理本がグルマンの最優秀賞受賞。また、器「Kiai」のデザインはグッドデザイン賞選定。料理本では2448のレシピを網羅した『小林カツ代料理の辞典』『料理上手のコツ』など著書は170冊以上。エッセイも多く『愛しのチー公へ』『カツ代ちゃーん』『小林カツ代はこんなにいろいろ食べてきた』など。最新刊は『マヨネーズってわっはっは』。神楽坂女声合唱団団長でもあり近頃は音楽プロデュースも手がけ好評を得ている。大阪信愛女学院短期大学客員教授。

  • 現代の結いでつくった「結の蔵」
  • 連続講座「民家再生ここだけの話」 第1回 現地再生編
  • 未来バンクがめざすもの 第6回民家トラストセミナー「未来バンクを学ぶ」より講演第1部  未来バンク事業組合理事長 田中優
  • 民家の生きるまちづくり(12)旅籠の保存と活用に取り組む 垂井宿の歴史と文化を守る会 岐阜県不破郡垂井町  田邊時章
  • 体験的民家再生考(10)目標は100軒の民家を救うこと 松永和廣
  • 民家再生事例 醤油醸造蔵からオフィスへの再生 群馬県館林市 正田醤油社屋  正田智子
  • ニッポンの林業—山と木の話(5)FSC森林認証とともに歩む檮原町  檮原町森林組合 西村寿勝
  • 中越地震被災地、小千谷で緊急シンポジウム  細野良三/杉浦干城
  • この人この仕事 紙漉職人 澤村正さん  藤田寿伸
  • シリーズ 民家の宿、民家の店 酒店「中久本店」喫茶室「蔵」/お食事処「たかくら」
  • 民家ネットワーク 春・夏・秋・冬
  • 書籍紹介 『地域からの住まいづくり』『写真でみる民家大事典』ほか
  • 「JMRA民家バンク」情報
  • JMRAイベント報告
    佐原まちなみ散策(千葉県佐原市)
    蔵の移築再生工事・構造見学会(東京都小金井市)
    土間たたきワークショップ(神奈川県中井町)
  • 事務局ニュース