特別会員
- 市毛 良枝(俳優)
- 内山 節(哲学者)
- 大林 宣彦(映画作家)
- 大宅 映子(評論家)
- C.W. ニコル(作家)
- 日塔 和彦(文化財建造物
修復技術者) - 浜 美枝(俳優)
- 林 望(作家)
- 降幡 廣信(建築家)
JMRAの特別会員をご紹介します
JMRA活動を広めていくため、広範な分野でご活躍の方々に
特別会員としてご協力をいただいています。
市毛良枝、内山節、大林宣彦、大宅映子、C.W.ニコル、日塔和彦、
浜美枝、林望、降幡廣信 (敬称略、五十音順)
市毛 良枝(俳優)
人が人らしく生きるお手本は昔の暮らしの中にある。
古民家の暮らしには、人が主役の営みがあり、現代人が不便と感じることにこそ、ものごとの真理が宿っているような気がする。
ほんの少し、後ろむきに生きてみようと思う。
プロフィール
内山 節(哲学者)
かつての日本の社会には、わが家の永遠性や村の暮らしの永遠性に対する確信がありました。自分たちを守ってくれているものへの感謝を込めた祈りといってもいい。その祈りの中で家を造り、暮らしをつくり、村をつくってきた。これを戦後の日本人は失った。こういうものを投げ捨ててしまうと、永遠性は見えなくなり、功利的な面ばかりが見える。そうすると、どちらが便利かという話ばかりになっていきます。
プロフィール
著書に『自然と労働』『森にかよう道』『貨幣の思想史』『戦争という仕事』『哲学の冒険』『怯えの時代』『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』ほか、多数。
大林 宣彦(映画作家)
文化とは日々の暮らしの中に在るもの。民家再生は、日本の失われた文化、人の暮らしの賢さ、美しさの再生であり、正に温故知新、ぼくら未来の資源となる行いです。スクラップ・アンド・ビルドではなく、日本古来のメンテナンスの知恵を取り戻すことこそが、明日のための再生であるのです! 愉しみながら。……
プロフィール
現在、倉敷芸術科学大学で客員教授を、尚美学園大学大学院では教授に就任中。また毎年開催される北海道芦別市での「星の降る里・芦別映画学校」では校長も務めている。2004年春の紫綬褒章受章、2009年秋の旭日小綬章受章。
大宅 映子(評論家)
ことさらに自然との共生とか言わなくても、民家のような家に住んでいたら自然に身につくはずのものがあると思うのです。それがマンションでは身につかない。判断力もつかないし、寒さ暑さに耐えられないし、人間がヤワになってしまって、緊張感もなくなって、いまの日本が変なところにきているのは、そんなことが原因じゃないかと思っているのです。
プロフィール
TBSテレビ「サンデーモーニング」にレギュラー出演のほか、テレビ・ラジオでも活躍。著書に『私の雑草教育』『だから女が面白い』など多数。
C.W.ニコル(作家)
私が長野県の黒姫に居を移してから21年になりますが、そのころは茅葺き民家がたくさんありましたね。いまはほとんどありません。本当にもったいないと思います。イギリスでは、古い家を壊すことは考えられません。日本人の美意識はどこに行っちゃったかなと思います。
プロフィール
日塔 和彦(文化財建造物修復技術者)
いまや民家再生は熱いブームとなっていますが、私の専門である歴史的遺産の修復技術面からは、危ういような点が多々みられます。歴史のある古民家を扱う場合には、最低守るべき技術的要素があります。このことは、文化財として修復する場合は当然ですが、再生や耐震補強などでも同様です。
それは、建物の持つ歴史性を正しく把握し、それを次世代にまで繋げるような計画を立てることです。しばしば歴史性を無視した、これが民家再生かと疑問を持たざるをえない例をみます。国民の財産でもある歴史的遺産を再生という名のもとに壊してしまうのは残念なことです。
日本民家再生リサイクル協会は再生の質を引き上げることも重要な任務と考えますので、今後に期待します。
プロフィール
浜 美枝(俳優)
今日、こうして民家再生の時代を迎えて、日本人もそんなに捨てたものではないと思えるようになりました。日本の古きよきものを今という時代に捉えて、新しく民家を再生して暮らしやすくという時代が来たことは本当によかったと思います。
プロフィール
林 望(作家)
イギリスも19世紀に高度経済成長の極致に達して、そこから斜陽国に転じてきたのですが、そのなかで新しいものをどんどん作るよりは、古いものをうまく再利用しながら使っていく、そこで文化の継承をしていくのがいいと考えが変わってきた。日本もその100年後を歩いているのではないか。ですから、建物に対する我々の意識を変えていく必要があると思います。
プロフィール
降幡 廣信(建築家)
私は、日本には日本固有の文化としての家があるべきだと思っています。ところが、今つくられている新しい住宅にはそれが感じられません。本来、文化としての家というものは、伝統のなかにあってはじめて生まれるものです。
戦後の日本は、戦災で住む家がなくなって、雨露をしのげる家さえあればいいということがありました。そこに今、日本固有の住宅がなくなっている原因があると思います。戦争で住まいの伝統が途絶えたのですから、そこをどう埋めていくか。唯一の方法は、伝統でつくられた時代の民家を再生することだと思います。
日本民家再生協会のみなさんが、日本の文化としての住いをつくっていくのだという使命を自覚し、運動を広げていってほしいと思います。




