民家再生事例

2017年12月 7日 (木)

真宗大谷派本願寺別院大通寺大谷会館

170279真宗大谷派本願寺別院大通寺大谷会館

広大な境内と歴史的建造物を有する寺院の付属建物。破損が進み、解体も考えられていた。付属両翼の建物は蟻害があったが、本建物は状態が良く、十分修復可能と判断し、再生に至った。付属両翼は解体、事務棟を増築。修復再生部分と増築部分とは視覚的に明確に区別して、既存建物への敬意を表現した。増築部分が周囲に溶け込むよう配慮し、長寿命な外装としている。


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綾部市 Y邸

170278綾部市 Y邸

約140年前に解体、近隣からこの地に移築された民家。この家を残したいという建築主の思いから、2世帯で住める家へと再生された。プライバシーを守りつつ、動線を確保し、キッチンは2つにした。2世帯の居住空間は、既存の田の字型の間取りを仕切ってつくり、各部屋は廊下のみでつないでいる。また、各部屋の梁を現しにし、古民家らしさも引き出した。


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高田 I邸

170277高田 I邸

規模の大きな上層農家。小屋組みは叉首組と和小屋組を合わせた造りで、屋根は下屋まで連続して葺き下ろし、先端を出桁で支える構造。再生にあたっては、ホールと北廊下を吹き抜けとし、ハイサイドライトで明るい大空間に。2階ロフトは古民家ならではの小屋組みをそのまま現した。また、玄関部分の屋根を雨漏りしにくい形状に変更、大きな茅葺き屋根は2段式の瓦屋根に変更した。


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酒井田柿右衛門窯 主屋

170276酒井田柿右衛門窯 主屋

次の世代へ引き継ぎたい、という建築主の思いから再生された、色絵磁器の名門酒井田柿右衛門窯主屋。茅の葺き替え、床下、外壁、内壁などの全面改修に伴い、中玄関左側の部屋を創建時の間取りとすることに。40年前の土砂災害による床下堆積物の除去、腐食した足固めの取り替え、数十本もの柱の根継ぎを経て、250年前の姿を取り戻した。


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福知山市 S邸

170275福知山市 S邸

築100年以上で数回の増改築が行われた建物。養蚕農家であった名残で階高は低く圧迫感があったため、LDKを開放的な吹き抜けに変更。高さを取るために一部を勾配天井にしている。改築により小さく区切られていた部屋は、吹抜けのLDK を中心とし、動線を確保した動きやすい構成にした。


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京丹後市 F邸

170273京丹後市 F邸

太い梁、大きな柱の家。まずは建物の傾きを修正。一部添え基礎とし、主柱の根本を補強、床下は全面防湿コンクリート打設、壁は真壁を塗り直している。LDは既存の高天井を残し天井近くの小窓を補修、玄関も高天井にし高窓を設けて、暗さを解消。従来からあった高天井の格子状の木組みは、再生後もこの家の見どころとなった。


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2017年12月 6日 (水)

福知山市 O邸

170272福知山市 O邸

土間、田の字型の部屋、縁側、中2階のある大きな建物を若い夫婦が購入。住まれなくなり年数が経っていたため、水回りの傷みと屋根の鉄板の赤錆が目立つ状態だった。再生にあたっては、一部を減築。太い梁や柱の力強さを残し、ゆったりとした空間を取りつつ、プライベートの領域を確保した。高窓を取ることにより、古民家特有の暗さを解消した。


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綾部市 T邸

170271綾部市 T邸

増築した離れを減築し、土間、他の字型の部屋、縁側の残る主屋のみを再生。家族団らんの場であるリビングダイニングは、天井を上げ、既存梁を見せることで開放感のある空間に。古建具は補修し、再利用するとともに、意匠としても利用して、古い物と新しい物の調和を持たせた。


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花壇を眺める 常広の家

170270花壇を眺める 常広の家

築70年、35年前に増築した家を、現在の生活スタイルに合わせて再生。細かく分かれていた部屋を、LDKや広縁への一体感を出した開放的な間取りに変更した。日中を多く過ごしていたにも関わらず、寒く暗かった台所も、LDKとともに、光がそよぐ眺望の良い場所に変更している。随所に構造と意匠性を兼ねた古材を配置し、落ち着いた雰囲気にまとめている。


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2017年12月 1日 (金)

牛津の蔵

170278牛津の蔵

農業用倉庫として利用されていた蔵。薄板の全面板張りで、長い年月を風雨にさらされ下地の竹も傷んでいたが、ほとんどの構造材は状態が良く、再利用できた。下地の竹は新しい竹で掻き直しから行い、壁土は新しい土と混ぜ合わせ、ほとんど再利用した。外壁は腰板漆喰仕上げに変更。開口部を増やしたことで、光と風を取り入れた。


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