民家再生事例

2018年11月16日 (金)

国府関の家

180289国府関の家

東と北側が崖に囲まれ、当初は床下に湿気が溜まりやすい状態。再生工事では、床下の環境改善を中心に行い、構造材だけにして家全体を持ち上げ、基礎工事をやりなおし、防湿コンクリート工事を行った。玄関ホールは、居室より床を一段低くし、天井板を外して根太を適度に抜くことで、高さと開放感を出した。応接間も、新建材で覆われた部分をはがし、立派な梁を見せた。


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都心の二世帯住宅

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85年前に先代が土地と共に購入した洋風の家。建主のご希望で民家再生として設計を進めていたが、二世帯住宅のため2階部分を増築する必要があり、新築工事として申請せざるをえなくなった。しかし主要な間取りは残し、昔の丸太梁、ステンドグラス、天井板、床板を再利用した。無垢材の造作は全て現場での手刻みとした。


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2018年11月13日 (火)

信州民家 佐藤邸

180283佐藤邸

民家バンク登録の長野市の民家を移築。寒い地域から比較的温暖な地域への移築であることを考慮したプランとした。林業センターにて解体部材の曲げ・圧縮試験を行い、新材同様の強度であることを確認。また、計画上使用しない和室部分の床柱、建具なども再利用した。建て方の際、一度解体した梁材が捻じれを起こすなど苦労もあったが、見事に再生民家として蘇った。


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2018年11月 7日 (水)

菅澤武兵衛邸

180280菅澤武兵衛邸

建築主が思い入れのある育ちの家を、自身の代で再生することを決意。自分の山林にある良質な杉や桧を利用し、山林の手入れと民家再生を合わせて行った。再生前は日の当たらない寝室や台所で過ごしていたが、日当たりの良い土間をLDKとすることで、居心地のよい空間を確保。全面コンクリート打設の台直しは行ったが、基本は既存を崩さず必要な間取りの改修にとどめている。


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2017年12月 7日 (木)

高田 I邸

170277高田 I邸

規模の大きな上層農家。小屋組みは叉首組と和小屋組を合わせた造りで、屋根は下屋まで連続して葺き下ろし、先端を出桁で支える構造。再生にあたっては、ホールと北廊下を吹き抜けとし、ハイサイドライトで明るい大空間に。2階ロフトは古民家ならではの小屋組みをそのまま現した。また、玄関部分の屋根を雨漏りしにくい形状に変更、大きな茅葺き屋根は2段式の瓦屋根に変更した。


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2017年12月 6日 (水)

小幡家住宅

170269小幡家住宅

突き上げ屋根が2階小屋上にある山梨県特有の形式の民家で、かつての名主屋敷。再生前より建物の要だった大黒柱など、その周辺の古材フレームを中央へ配置し、それらを取り囲む形で部屋を増設している。この家の特徴である、重厚な梁組、小屋組みをいかした設計を心掛けた。吹抜けをつくることにより、2階突き上げ屋根への通風と採光を確保、高低をより一層美しく見せている。


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2016年11月21日 (月)

A邸

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信州飯田の蔵を移築。100年を経ているにも関わらず、腐れなどのダメージも少なく、非常に良い状態であった。再生にあたっては、居間部分の天井を取り吹抜けに。玄関と和室は違和感なく増築し広さも確保。また蔵戸を再利用したり、ホゾ穴を埋め木しない、置き屋根を踏襲することで、雰囲気を活かした。時間を掛けて丁寧に設計・再生した蔵。


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川辺の家

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先祖伝来の家を修復したいというご依頼から、現地調査。傷みが激しく、使える部材は全て使うことを条件に、いったん解体して組みなおす方法を取った。新規材は、地域の国産杉を使用している。昔ながらの雰囲気を残しながらも、水回りは現代の生活に合ったつくりにし、住みやすさにもこだわった。


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鶯渓庵

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古材は、過去に手仕事で製材され煙でいぶされた添加物の無い理想の建材。新築にも自然素材を追い求めた結果、「心と体にやさしい、古材を使った快適な生活空間」が実現した。152年前に製材された牛梁とケヤキの大黒柱を構造材として使用し、古材が主役の民家となっている。


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2016年11月18日 (金)

吉田農園「もてなしの蔵」

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所有者が大切に保存してきた蔵。東日本大震災と雹で外壁が剥落してしまった。修理にあたって農園来訪者のための喫茶・ギャラリー空間とすることに。壁は、木舞を組みなおし、土の捏ねから伝統的な作業手順で行った。道路拡幅で伐採されることになった欅は床などに再生。従来の仕上げを活かし、落ち着いた空間となった。


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